人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

久しぶりに見た夢は

はっきりと覚えている、それって何の意味が?

 昨日、久しぶりに夢を見た。私は姉と義姉のミチコさんの3人で外国に旅行にきていて、街中を歩いていた。ふたりとも、私のすぐ側にいたはずなのに、ふと見たら忽然と消えていた、という夢だった。私はいったい何が起こったのか、頭が回らずただただ、立ち尽くすのみ。だが、すぐに何とか2人を探さなきゃと、うろうろし始める。なにぶん未知の場所だし、慌てているからやみくもに探して、元居た場所に戻れなくなった。どうにかして、右往左往しながら、道を探そうとするのだが、ちっとも上手く行かない。さて、どうしたものか、まさか二人を置いて、自分だけ日本に帰るわけにもいかない、と悶々とした。という場面で、目が覚めた、という次第で、いやはや夢でよかったと、胸を撫でおろす。実際に、現地では未知の場所をおっかなびっくり、歩き回ることが多い。かつての自分の姿が突然、蘇ってくる。

 以前見たNHKの睡眠に関する特別番組によると、普通、人は毎日必ず夢を見ているのだと専門家が話していた。ゲストの織田裕二さんは、「僕はほとんど夢を見ないんですよ」と主張していたが、「それは覚えていないだけですよ」と即座に否定された。それはさておき、昨日私が見た夢は何の意味があるのか、あるいは、どんな思考回路からそうなったのか、とても気になった。

 気になるといえば、毎晩見ているHNKの夜ドラ『作りたい女と食べたい女』でストーリーに進展があった。自分がレズビアンであることを自覚した野本さんは、同僚の派遣社員の女性から、「私の周りにもそう言う人っていますから、別に珍しくないですよ」と肯定されて、安心していた。その野本さんがSNSレズビアンの恋愛映画のことを知り、視聴してみたら大いに感動する。このところ、春日さんが自分のことをどう思っているのか、気になってしょうがない野本さんは、SNSで自分と同じ悩みを持つ人たちの声を聞いていた。すると、いつも注目している投稿者から「よかったら、今度オンライン上映会をやるので、参加しませんか」と誘われる。なんでも、電話を繋ぎながら映画を見るようだ。「まるで一緒にいるような臨場感があっていいですよ」と畳みかけられて、野本さんは興味津々で、「ぜひ、参加したいです」と返信する。

 そのことを、春日さんにウキウキしながら報告すると、「なんの映画ですか」と聞かれる。だが、まさかレズビアンの恋愛映画とは言えず、ただの「恋愛映画なんですけど」としか答えられない。それどころか、SNSをやっていない春日さんに「大丈夫ですか、気を付けてくださいね」と心配されてしまう。見知らぬ他人と交流することに何の疑いも持たない野本さんを冷静な目で見ていた。そうなのだ、無邪気とも思える野本さんと比べて、春日さんはいつも沈着冷静で、悠然としている。二人は全く正反対の性格で、その二人が上手く溶け合って、絶妙なコンビネーションを醸し出しているところにこのドラマのミソがある。

 春日さんの日常にも、少し変化があった。それは隣に越してきた若い女性、その人は確か南雲さん?とかなんとかだったと思うが、その南雲さんがカギを失くして困っているところに偶然出くわしたことだった。普通なら、無視して通りすぎればいいのだが、春日さんはそれができない。困っている南雲さんを放ってはおけず、自分の部屋に招き入れ、「もう一度冷静になって、よく思い出してください」と探すように促した。それでも、カギは出てこない。リュックのポケットのどこにもなかった。「こんなとき、どうすればいいのでしょう」と尋ねられると、自分の賃貸契約書を取り出して、管理会社ので電話番号を教えてあげるのだ。

 結局、南雲さんのリュックの底からカギが見つかり、一件落着となった。それにしても、このひと騒動から見えてくるのは、奇特とも言える、春日さんの親切で優しい人柄だ。どう考えても、私を含めて、人と、ましてや知らない誰かとできれば関わり合いたくない人が多いように思う。要するに、自分の貴重な時間を取られたくない、いや、無駄にしたくないのだ。でも、春日さんはそんなことはお構いなしに、人として取るべき行動を何の疑いもなく実行できる人なのだ。果たして、春日さんは本当はどんな人なのだろう、ますます興味が湧いてきた。これからどうなるのか楽しみだ。

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