人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

怖い眼科に遭遇して

今週のお題「花粉」

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 一年中アレルギーだった私

 最近、私はやたらと目の異変が気になるようになってきました。目がしょぼしょぼしたり、痒みがあったりで、明らかに花粉の影響です。思えば、どちらというと1年中アレルギーで、鼻が痒くてたまらなかったり、何かの拍子にくしゃみをすると鼻水が止まらなくなったりしていたのです。でも幸か不幸か、コロナでマスク生活をするようになってから、そんな症状も影を潜めていたのですが、やはり花粉の季節になるとそうもいかないようです。マスクから目だけは出ているので、痛痒くなることもあるのですが、手で触らないように我慢するしかありません。今のところそんなにひどくはないので、問題ないのですが、これから先の桜が咲く季節はどうなるのか不安でいっぱいです。ひどい花粉症の知人などは、いっそのこと指を目の中に入れて搔きむしりたい衝動に駆られてしまう、と嘆いていました。だから彼女は花粉の季節が来る前からクスリを飲んで自衛するようになったとか。そのおかげで毎年快適に過ごせるのだと話してくれたのです。

 春といえば桜で、お花見の季節を毎年楽しみにしているのですが、一つだけ問題があります。それは可愛い桜の花につい見とれていたら、帰る頃には目が真っ赤に充血してしまうことです。だから、花見での教訓は「花に近づき過ぎるな」なのです。遠くから眺めて楽しむべしで、その通りにすれば眼科に駆け込まなくても済むのです。だって眼科というのは、いつ行っても混んでいて、長い時間待たされるところだからです。実に面倒で、あまり近づきたくないところです。以前やたらと目を擦りすぎてしまって眼科に通っていたことがあったので、それに懲りて、少しの充血くらいでは行かなくても済むように抗菌の目薬を常備するようになりました。だから、もう眼科には行かなくていいはずでしたが、どうしてもダメな時もあったのです。

人気がない眼科に行ってみたら

 あれはもう何年も前のことで、確か友達と花見に行った帰りに少し目が赤くなったのですが、たいして気にしていませんでした。家に帰って目薬を差したので、これで大丈夫と思っていました。ところが、翌朝起きると何か目が変なのです。急いで鏡で自分の目を見てみると、気持ち悪いぐらい真っ赤でした。これは眼科に行くしかない、そう思いました。慌てて以前行ったことのある眼科の診察券を捜し出して、見てみるとなんとついてないことに休みだったのです。それで、近所にひとつ眼科があったのを思い出しました。そこはガラス張りで外から少し中が見えるのですが、眼科なのにあまり人が入っていないようなのです。いつも不思議に思っていましたが、目を何とかしなきゃという気持ちが先で朝一番に行きました。

 中に入ると待っている人は誰もいなかったので、すぐに診察室に通されました。でもそこには先生はいなかったので、「あれ~?どうなってるのかなあ」と困惑していたのです。すると、突然先生が現れたのです。その人はまるで起きたばかりのように、髪の毛は乱れ、とりあえず白衣をひっかけて来たという姿でした。急いで駆けつけてきた感が否めないその女医さんは、早速私に「どうしたのですか」と尋ねました。それで私は昨日花見に行ったら目が少し充血して、云々と話し始めたら、信じられないことに先生が私の話を遮ったのです。「私はそんなことを聞いているのではありません」。先生が冷たく言い放ったその言葉に私は一瞬にして凍り付いてしまいました。この先生は怖い人なのだ!つまりそんな無駄な話より今の症状を早く言えと言いたかったのでしょうか。それから先は何か悪いことをして叱られている子供みたいな、そんな気持ちだった覚えがあります。そして、こんな嫌な思いをするのは二度と御免だと心の中で怒っていたのです。先生は私にだけでなく、きっと他の人にもあんな傲慢な態度をとり続けるのでしょう。この経験によって、あんなにいい場所にありながら、患者さんが来ない理由がわかったのでした。

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