音楽あふれるフランスの街角
フランス、いいえ外国にあって日本にない風景、それは街角に音楽があふれていることです。
たとえば、パリのサンジェルマン・デプレ協会の前で紳士がバイオリンの演奏をしていたり、広場があって人が集まれば、そこには必ず音楽があります。
フランスとスペインとの国境にある町、コリウールでも例外ではありません。
地中海沿岸の静かな田舎町も、ギター、サックス、アコーディオンの3人組バンドの若者のおかげで、盛り上がっていたんです。
真夏の海辺のレストランを次々と回り、観光客のリクエストに応えて、演奏を続けていました。
彼らは、また陽気でフレンドリーで、演奏もうまかったんで、とても人気があったんです。
知人親子も無料ライブに魅了され、彼らを追いかけてレストランで食事したりして、「その瞬間」を充分に堪能したんです。
フランスではポテトフライをナイフとフォークで食べる!
日本でいう、ハンバーガー屋さんにある「フライドポテト」は当然手で食べるものと思っていたそうです、フランスに行くまでは。
知人親子が音楽バンドをストーカーして、たどり着いたレストランのテラス席では、みんなが当然のように、ナイフとフォークで食べていたそうです。
「なんでフライドポテトをナイフとフォークで食べるわけ?」とびっくりし、お皿を見て2度びっくりしました。
お皿のうえには、あふれるばかりのポテトフライと目玉焼とキャベツの千切りで、これで1300円とは高すぎるのではないかと、思ったそうです。
そして、同時にこうも思ったそうです、値段に関係なく、自分たち親子にはこの食事を食べることはできないし、また食べたくない、と。
何かの本で読んだのですが、この食事の場合、ポテトフライは主食なのでナイフとフォークで食べるのは当たり前なのだそうです。
ごはんが主食の日本人にとって、ポテトフライはおやつで気軽に手で食べるものという認識があります。
ポテトフライをナイフとフォークで食べようとしても、きっとめんどくさくなって手で食べてしまうのではないかと思います。
やっぱり、フランスはわけのわからない謎だらけの国で、でもはかりしれない魅力を秘めているのです。
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