人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

プラスチックごみとコロナとの共存

今週のお題「外のことがわからない」

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▲もういいかと思っていた海外旅行に行けなくなった今、写真を見て旅に出た気分に浸る。パリのオランジュリー美術館でモネの絵に癒される。百聞は一見に如かずと実感している。

知人に会って世の中のことを知る

  久しぶりに知人に出会いました。それも気分転換をしようと遠くまで足を延ばした隣町でばったりと。あまりの偶然に二人して苦笑しましたが、話してみて人間思うことは同じなのだとわかりました。外に出ないと今何が起きているのかわからなくて不安にもなるしなにより精神状態に大いに影響するのです。早朝の散歩の爽快さはお昼過ぎまでぐらいしか続きません。その後の近所のスーパーへの買い物だけでは充実感が続かず、夕方には何か物足りなさを感じてしまうこともあったのです。だから午後の部の気分転換としてたまには隣町に行こうと思い立ったのです。普段あまり見慣れない景色は新鮮に感じられて歩くのが楽しくなるのです。

 知人も現在はテレワークをしているのですが、すぐに身の回りでの変化にきづかされました。コロナ前によく行っていた自宅近くのレストランが持ち帰りだけで営業していた。それで店を応援しようと予約してから取りに行くという生活を続けていた。そしたら家の中にプラスチックの容器がどんどんたまってしまった。明らかに自粛生活でごみが倍になった。これってスーパーなどのレジ袋削減の取り組みに逆行しているのは明らかだ。人と人との接触をできるだけ減らすことがプラスチックごみを増やすことになるとは!なんとも皮肉な結果になった。グレタさんに叱られそうだが、この生活は当分の間続きそうだ。ゴミを増やすことにため息をつきながらも予約の電話をすることになるだろう。なぜならお気に入りのレストランが無くなったら元も子もないからだ。美味しいものを食べて口福を味合うのは人間の最大の楽しみなのだから。

どう振る舞うべきかがわからない

 昨日の夕刊に長島有里枝さんはエッセーで『どう振る舞うべきかはニュースを見てもわからない』と書いていました。緊急事態宣言が解除されて、素直に喜び「やったー!」となるか、あるいは時期尚早と受け取るか、人それぞれ反応が違うのです。それでも厳然とした事実は存在していて、どんなに気を付けていても「免疫を獲得しない限りは感染のリスクにさらされる」ということです。世間の「歴史に学べ」という教えに従って「ペスト」を読んでみました。ミリオンセラーになっているカミュのではなくて、よりリアルなデフォーの「ペスト」です。どうしたら感染症から身を守れるかを知りたくて読み進めていくと、著者が称賛せずにいられない賢者がいたのです。それは船頭で人が毎日バタバタ死んでいく中でもちゃんと商売をして家族を養っていたのです。当時ロンドンにはテムズ川に船を浮かべて引き籠り、感染から逃れていた大勢の人たちがいたのです。船頭はその人たちに食料を届ける商売の仲立ちをしていましたが、決して直接人と接することはしなかったのです。家族を守るために別に暮らし、お金を渡す際も所定の場所に置いておいて、家族が受け取るのを確認するだけでした。誰に教えられたわけでもなく本能的にどうしたら感染するかを彼は知っていたのです。

 東京の小池知事はアラートを解除するにあたり、これからは自粛ではなく自衛をと発言したそうです。ということはやはり感染するかしないかは自己責任ということになります。長島さんの言葉通り、どう振る舞うかは自分で考え、自分の信じる通りに行動するほうがよさそうです。それが一番後悔しないやり方だと教わりました。

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