人生は旅

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卒業式の思い出

今週のお題「卒業」

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親に写真を撮らせない男子

 私がどうしても忘れられないのは、中学の卒業式での出来事です。卒業生が式を終えて体育館から出てくると、校庭で在校生がそれぞれ手に花を持ってゲートを作って待ってくれています。そのゲートを通って、みんなにおめでとうを言われて卒業気分を味合うパフォーマンスが始まります。親はこの時とばかりにスマホやカメラで写真を撮りまくり、我が子の晴れ姿を逃すまいと必死です。

 その最も盛り上がる中で、その雰囲気に水を差す出来事が起こったのです。それはある男子生徒が自分の母親のカメラを手で遮って写真を撮られまいとしたのです。すると母親は無理やりにでも息子の記念写真を撮ろうとして抵抗するのです。息子が母親に「やめろ、撮るな!」と怒鳴るのですが、母親は苦笑いを浮かべるだけで相手にしません。息子と母親のバトルはその後も続き、あれからどうなったのかわからずじまいです。その男子は身体全体で嫌悪感を表現していたのにも関わらず、母親は全く理解しようとしませんでした。あの時ただ呆然として見ている傍観者に過ぎなかった私ですが、息子に「撮るな」と言われたら潔くやめるべきだと思うのです。

卒業式にも多様性が

 何年か前の3月のある日の朝偶然に、可愛い袴姿の少女に出会いました。髪をアップにして口紅もつけています。ちょうど世の中は卒業式シーズンで女子学生の袴姿はよく目にしていたのですが、その子はどう見ても小学生の女の子でした。「なぜ、小学生が袴姿なの?」と疑問に思いましたが、すぐに近くに公立の小学校があるので、もしかしたら卒業式なのかもと気づきました。たしか、服装に規定はないはずなので袴姿で何も問題ないのだと。

 その昔、中学の卒業式は自分が入る中学校の制服を着て行った記憶があります。親に決められた私立の中学に入る子は自分たちとは別の服を着ていたので目立ちました。最近ではニュースなどで目にする日本各地の学校の卒業式の服装はバラエティーに富んでいます。昔ながらの伝統で、各自好きな服装でOKで、男の子は羽織袴、女の子は振袖姿といった学校もあるのだと知って驚きました。

VRで旅行体験できる

 新型コロナウイルスの影響で、人生の記念となる卒業式にも出られず、卒業旅行にも行けなくなった方が大勢いると聞きます。時間がたっぷりあるのに、自分の行きたいところに自由に行けないと言うのは相当なストレスです。就職が決まっている方は、特にこの時期を逃したら長期の休暇を取ることが難しいのでなおさらです。立場は違いますが、私もどこへも旅行に行けないので「モヤモヤしている」ひとりです。

 以前新聞の記事で「VRバーチャルリアリティ)が高齢者の旅行体験を可能に」というタイトルのものがありました。海外旅行に実際には行くことが不可能な高齢者のためにリアルな体験を売る商品の一つだそうです。VRによって自宅に居ながらにして旅行の目的地を体験してみることができます。世界中の興味深くて、今まで見たことがない場所をガイド付きで回ることもできるそうです。”百聞は一見に如かず”とはよく言われます。自分の目で見たと錯覚するような体験は果たして顧客に満足をもたらすでしょか?NHKの実践ビジネス英語でも話題にされて、VRのような技術革新が旅行業界に画期的な変化をもたらしています。最近の中国人旅行者に見られるように、お金の使い方が「モノ消費」から体験を重視する「コト消費」に替わってきていることもVRの影響だと考える人もいます。

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