人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

歯茎が痛くて噛めない

年末になって初めての経験に困惑

 最近私は歯の調子がすこぶる悪い。一週間ほど前から、急に右側の歯茎が腫れて、痛み出した。最初はそれくらいすぐに治ると楽観していた。時々痛むこともあったが、すぐに痛みは消えるので、食事をとるのに支障はなかった。だが2~3日前の夜中に歯茎の強い痛みで目が覚めてしまった。その日の朝はさすがに食事をするのは無理かと思ったが、空腹には逆らえない。歯茎の痛みをこらえながら、ご飯を頬張った。虫歯ではないので、何とか食べられるが、食べ物を噛むたびにグワーッと痛みが襲ってくる。

 いったいどうなってるの!?その時の私の正直な気持ちはそれだった。今まで真面目に定期的に歯医者に通ってケアしてきたつもりだった。それなのに、年末になってこの体たらくはどうしてなのか、理解に苦しむ。私は焦った、何とかしないととんでもなく不幸な年越しをしないといけなくなりそうだ。幸いにも翌日は歯医者の予約をしている日だった。実は以前にも書いたように知覚過敏の歯を治療している最中で、ちょうど仮り歯ができて来るところだった。だが、今はそれどころではなかったので、そちらの方の治療が遅れるのは残念だが仕方がない。

 歯医者に行って「歯茎が痛くて物が食べられません」と訴えると、先生は「この時期は皆さんそういう方が多いのです。何も特別なことではありませんよ」と平然と宣った。先生の言葉が意外過ぎて拍子抜けしてしまった。要するに私が今までそういう目に合わなかったのは幸運だとしか言いようがないのだ。先生によると、12月の今頃はちょうど突然の寒さが襲ってくる時期で、身体が寒さに慣れていなくて悲鳴をあげる。歯茎もその例にもれず、敏感に反応して腫れあがってしまうのだそうだ。次第に身体が寒さに慣れてくると、腫れは収まるのだが、それを待っていたら食べ物が食べられないことになる。

 なんとかならないものなのか、と内心思っていたら、先生が「ではとりあえず、抗生物質と痛み止めを出しましょうか」と言ってくれる。歯茎は何らかの炎症を起こしているので腫れあがっている、だからその炎症を和らげるために抗生物質が有効なのだ。3日間は必ず抗生物質を飲むようにと念を押される。現在薬を飲み始めて3日目だが、夜中に飛び起きるような痛みはもう無くなった。だが、食事の時にまだ軽い痛みが残っているので完全には治っていない。右側の歯茎の痛みは頬っぺただけでなく、頭にまで影響を及ぼすので厄介だ。

 右側で噛みにくいので、ついつい左側の方で噛んでしまうが、なんだか少し痛みが出そうな嫌な予感がする。片側に頼りすぎて、負担がかかってしまっているのかもしれない。今度の29日が今年最後の歯医者の予約なのだが、なんとかそれまでに歯茎の状態が落ち着いてくれないものだろうか。薬を飲んで「これで大丈夫」とひと安心していたら、また痛みがぶり返してくるという、それの繰り返しだ。すぐに歯茎の腫れが収まるというそんな都合のいいものでもないらしい。だから、今の私はなるべく歯のことは考えないようにしている。別のことに集中して歯茎の痛みから気をそらすようにしている。歯医者の先生には「あなたは他の人より断然痛みに強い」だなんて言われるが、それは褒め言葉なのかどうか、それをどう解釈したらいいのかは分からない。ただ、痛みに対しての耐性が人よりはあるというのは総じて生きやすいのかもしれないが。

 そう言えば、私が歯茎の痛みを訴えて歯科医院に行ったあの時、私の前に診てもらった人はなんと両側の歯茎が腫れていたのだ!その人は「ご飯がほとんど食べられません」と先生に泣きついていた。私にはその人の気持ちが痛いほどわかった。だって、右側しか腫れていない私でも十分辛いのだから、それが両方だなんて、もう絶望の領域に他ならない。当然のごとく先生に抗生物質を処方してもらっていたが、一日も早い回復をお祈りしたい。

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