人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ネット予約で眼科を受診したら

目の周りがズキズキ、痛くて顔が洗えない

 毎日毎日、暑くて暑くて、朝寝床から起き上がるだけでも大変だったが、それに追い打ちをかける事態になった。ある日突然、頭が、というか、おでこの右側あたりがズキズキして、触ると痛っ!と声を上げてしまった。これは、もしかしたら、片頭痛とも思ったが、顔も痛いのでそうではない。このような痛みは歯茎がひどく腫れている時に経験済みだが、前日に歯科の定期検診に行ってきたばかりなので、歯が原因とは思えない。となると、痛みの原因は右目以外考えられないが、右目自体には何の問題もないようだ。充血もしていないし、ものもらいのときのように、目に何かができているわけでもない。ただ、上目遣いになったりすると、目が痛いし、目の上のあたりを触ったりすると、やはり痛い。

 けっこうズキズキするので、とてもこのまま放っておくわけにはいかない。そう思ったのが、折も折、土曜日の朝で、これからどうしようかと思案しながら、早朝散歩に出かけた。実を言うと、最近は眼科というものに縁がなかった。ここ数年、いや、もう10年くらい受診したことがなかったので、一体どこに行ったらいいのかもわからない。それに、眼科というのは、いつも混んでいて、ひどく待たされ、疲れ果てるという負のイメージがどうしても付き纏っていた。歩きながら、頭の中は眼科のことでいっぱいの私は、いつになく眼科の看板がどこかにないものかと探していた。すると、大通りの交差点付近にA眼科の看板があり、「インターネットでも予約を受け付けます」と書いてあった。そうか、今どきはネットで予約が取れるらしい。ネット予約してから行けば、あの混雑と煩わしい待ち時間を短縮できるに違いない。それなら、今まで利用したことはないが、どんなものか試してみようと思った。

 A眼科に行こうと決めたが、散歩からの帰りに、マンションの3階辺りにB眼科の看板を発見した。となると、どちらでもよくなり、家に帰って、早速パソコンで内容を確かめた。A眼科はネット予約できるはずだったが、実際にサイトを開いてよく見てみると、ネット予約のアイコンはなかった。もっとも、看板にはQRコードが表示されていたので、携帯でなら可能なのかもしれない。次にB眼科のサイトを見てみると、意外にもこちらにはネット予約のアイコンがちゃんと用意されていた。幸運にもまだ空きがあるようなので、11:30から12:30の時間帯に予約を入れる。

 さて、当日11時20分ごろにB眼科の行ってみると、入ってすぐに黄緑のスリッパが目に飛び込んできた。靴を脱いで上がるのは歯医者で慣れてはいるが、あそこはボタンを押すとウィ~ンという音がして、スリッパが中から落ちてくる仕組みになっていた。なので、自分でスリッパを取って履くのは、なんだかレトロな感じがする。まあ、そんなことはどうでもいい。問題はネット予約なるものは果たして効果があるかどうかなのだから。たいして期待もせずに待っていたら、すぐに名前を呼ばれた。なるほど、やはりネット予約は素晴らしい。だが、何のことはない、まずは視力も含めた何種類もの検査をしてから、先生に診察をして貰えるのだ。

 私の目を機械で覗いて診察した後、先生は「目の表面には炎症は起きていないのに、痛みがあるとなると、相当に目の深いところで炎症が起きている、としか考えられない」と言う。それで「神経に何か問題があるのかどうか調べたいから、眼底検査をしましょう」と促され、検査室に行く。眼底検査はずうっと昔にしたことがあるが、目の前がぼやけて、靄がかかり足元がおぼつかなくなった記憶がある。右目に薬を注入されてから,30分ほどしてから、診察室に呼ばれる。先生に「炎症は眼の奥にあるのに、幸いにも神経には何の問題もなくてよかった」と言われて、ホッとする。消炎剤の目薬を2種類と痛み止めのロキソニンを処方されて、様子を見ることになった。おかげでおでこのズキズキと顔の痛みが収まった。なぜこんなことになったのかと考えてみると、どうみても、顔から滴る汗をハンカチで拭くときに、目からばい菌が入ったとしか思えない。要するに、私の身体はこの夏の異常ともいえる暑さで相当に弱っていて、免疫機能が低下しているのだ。

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