特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」
学びは楽しくなければ続かない
どこかへ行くために、遠くの外国へ行くための準備として外国語を再開しようと決めた。だが、実際には３日もすれば、あんなに堅く決心をしたのにも関わらず初心をケロリと忘れてしまう始末。何度も自分に活を入れなければならない。意志だけでは続きそうもないし、心を入れ替えねばと思い直しても、”ローマは一日にして成らず”だ。なんとか自分のロクでもない性格をどうにかできないものか。目標はいくらでも設定できるが、”言うは易く行うは難し”で楽しくないものは楽しくないのだから仕方がない。ある程度我慢すれば、その先は楽しいことが待っているのにその過程が続かない。物事をやり遂げるための情熱が続かないのだ。だいたいが無理やりやらされる勉強は辛いものだが、好きでやる勉強なのに、なぜか退屈で面白いとは思えない時がある。いつも思う、なぜ自分はこんなにも頑張れないのかと。
１月３日の朝日新聞の「折々のことば」は柳川範之さんの「計画したことの八割はできません」だった。私は知らなかったが、柳川さんは独学で大学受験もその後の学びもやり通した経済学者だ。そんな立派な努力の人の言葉の意味は「目標とはそもそも達成できないもの、とくに完璧を目指したりすれば、”こなす”ことが目的にすり替わる」というものだ。柳川さんの言葉の真意は「２割の達成でも無意識にそれ以上を学んでいる。新年から日記を付けようと決めて、たとえそれが三日坊主でも十年も経てば、それは立派な記憶になる」ということらしく、私などは大いに励まされた。それから「苦しい学びは続かない」ということもまた真実なのだと気付かされた。
目標は立てる価値があると受け取り、達成できなくても、いや到底不可能なものではダメだが、十分可能だと思えればそれに向かって迷いなく進めばいい。柳川さんの言葉に背中を押された私は海外旅行の準備としての外国語の勉強をすこしずつ再開しつつある。中国の時代劇に興味があり、北京にある故宮に行って見たいと思っているのでNHKのまいにち中国語の前年の分を復習している。そんな私は最近ある発見をした。それは偶然にも中国の動画配信サービスの iQIYI(アイチーイー）の存在を知ったことだ。ある時BSイレブンでやっているドラマ『如意芳霏（にょいほうひ）』のことを調べようとネットで検索した。すると、いつものようにYouTubeの数分程度の動画に行きついたが、他にも４５分程度の動画があったのでクリックしてみた。すると、それはドラマの第一話のようで、もちろん音声も字幕も中国語だった。
過去にもそんなことはたびたびあったが、たいていは日本の配信サービスの銀河チャンネルとかLaLaTVとかで、興味半分で料金を見たらけっこう高いのに驚いてそれっきりだった。だが、このIQIYI、アイチーイーはなんと無料動画で、しかも登録しなくても誰でも見れるところが素晴らしい。アイチーイーのことがもっと知りたくて、中国在住で引きこもりと称する人のブログも読んでみた。アイチーイーは無料動画なので、当然途中で広告が入るが、VＩＰ会員になると広告なしで見られるという。料金には段階があって、最低料金は３６１円というのには仰天した。私に限っていえば、今のところは無料のままで十分楽しい。
中国のアニメも見れて、簡単な中国語が字幕で楽しめる。それに日本でも話題になったドラマ『唐人街探偵』は音声はもちろん中国語だが、字幕は英語なので英語にも触れることができる。勉強ではなくて、あくまで楽しみのためだ。日本語でドラマを楽しみたい人には勧められないが、中国語の勉強の息抜きとしては利用して損はないツールだ。たまに日本語字幕のドラマもあるが、残念ながら、どう見ても”へんてこで訳がわからない”日本語になっている（全部が全部そうだとは言い切れないが、私がたまたま見たのはそうだった）。違和感に耐えられなくて、すぐに見るのをやめてしまった。ドラマに少し飽きが来ていた身としては、大いに良い刺激を貰ったと思っている。これからは利用できるサービスは何でも利用し、自分なりに工夫を凝らして語学の勉強を続けていきたい。
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