人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

高級ホテルでビュッフェ三昧

今週のお題「100万円あったら」

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 テレビ番組を見ていたら、ふと思いついて

 考えてみると、「もし100万円あったら、どうしますか?」と言われても、夢のようで、とても真面目には考えられません。以前知人に競馬で30万円儲けたとか、スクラッチで10万円当たったとか言われてもピンときませんでした。その使い道を聞いてみると、友だちと飲みに行ったり、買い物をしたら一瞬で消えたというのです。でもその顔は清々しく、もったいないなどという気持ちは微塵もないのでした。後日、「しまった、貯金しておけばよかった!」などとは露ほども思わないのです。つまり幸運の神様が微笑んでくれて、手に入れたお金はあぶく銭なので、パアっと使うべきなのです。もったいないなどと考えて、欲を出して貯金に回したら、それは返って縁起が悪いのです。

 それで、この際100万円をパアッと使う方法を考えていたら、テレビで「一周だけバイキング!!」と言う番組をやっていました。普通のバイキングは何度でも取りに行けますが、ここではトレーも一枚だけで一回限りです。当然、その人の個性や欲望が露わになるので、見ていてとても面白かったのです。それと同時に頭の中に浮かんだのは、以前行った高級ホテルのバイキングの光景でした。それは親戚の結婚式で東京のウエステインホテルに泊まって朝食を食べたときでした。一緒に行った女性たちが「ここのバイキングは他と比べてすごくいい」とすごく褒めたのです。それで、お昼をホテルのレストランで食べようとしたのですが、どうやら予約でいっぱいで無理なようです。とても人気があるので、思い付きでふらっと立ち寄って、食事することは残念ながらできないのです。少し待てば、カウンターの席を用意できると言われました。でも美しい庭に咲く花々を眺めながら食事をしている人を見ていたら、そんな気にならずに諦めました。だから、彼女たちと、いいえ、誰かと、できることなら大勢でバイキングを楽しみたいのです。正直言って、バイキングは一人で行くのには躊躇します。自分ひとりだけでは、バイキングは楽しくないと思うので、ああだこうだ言いながら賑やかな雰囲気で味わいたい、そう思います。

 バイキングで思いだすのは、ホテルニューオータニの最上階での夜景を見ながらの食事です。そこは部屋の作りが円形になっているので、どの席からでも外の景色を眺めるられるようになっていました。ここのバイキングの特徴は料理によってそれぞれのブースがあることで、例えば寿司なら、ケースにマグロやいか、サーモン、イクラ等のネタが入っています。そのネタをみて、「マグロとイクラ、2個ずつ」と注文すると目の前にいる職人さんがその場でササッと握ってくれるのです。これには味を占めて私などは何度も注文して大満足だったのですが、気が付くと他の料理まで手が回りません。せっかくの機会なのに、胃袋が小さすぎて、すべての料理を食べつくすことは不可能です。ふと見ると、中華料理のブースには有名店の名前が書かれてあって人気 があるようです。「あれも食べたいこれも食べたい」と食べる気満々なのに、悲しいことに身体は受け付けないので、「テレビで見るような大食い人が羨ましい」と思ったりもしました。

 外国に行って一番驚いたのは、彼らには「元を取らなきゃ」という考えが微塵もないことです。ヨーロッパのホテルの朝食はたいていコーヒーとパンという、日本人にとっては味気ないものです。でもたまに美味しい朝食に巡り合うことがあります。朝から暖かい食事、その場でシェフが焼いてくれるオムレツとか温野菜とかのバランスの良いメニューが食べられます。日本人なら、ここぞとばかりにお皿に盛る、と言ってもあくまで私の身近なおばさんたちの行動から見た例なのですが、とにかくこのチャンスを逃すまいとするのです。ところが、外国人の彼らは自分の食べたいものを取ったら、さっさと食べ終えると立ち去ってしまいます。「もう終わりなの?」と不思議に思うほどです。さっきまで座っていたテーブルを見たら、お皿には果物の皮だけしか残っていません。大勢で来た人達も誰も食べ残している人たちがいないことに仰天しました。どうやら、バイキングで自分の欲望が全開になる人は皆無のようです。自分の食べたいものを食べられる量だけ取って、残さずに食べるのが常識なのだと気付かされました。

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