人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

実家のちび猫の生命力が眩しい

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由

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朝日新聞の土曜版に連載されている中川いさみさんの漫画「コロコロ毛玉日記」のモデルの猫たち。

私が今ハマっているのは実家のチビ猫で、

 その理由は以下の通りです。

1.抱きしめるとフワッとしたいい匂いがして、生暖かい温もりが愛しい。

2.まだこの世に出て来たばかりで、生命力に満ち溢れている。

3.小さくて毛がフサフサしていて可愛い。

4.チビなのにしたたか、つまり相当に賢い。

5.勇気があること。自分の背よりも高い所に登ろうとする。

  そして本当に登ってしまうこと。降りるのも同じで怖がることが一切ない。

6.トイレをすぐ覚えたこと。

7.諦めることを知らないこと。いつだって猪突猛進する。

8.顔が黒白のまだら模様でブスいと思ったら、よく見ると大きくて綺麗な目をしてい   

  た。瞳がグレーでガラス玉みたいにキラキラしている。

9.すでに家にいた先輩猫のやることを真似して、見事にやり切ってしまうこと。

10.険悪だった犬と猫の関係に風穴を開けて、良好な関係に変えつつあること。

 

 私がちび猫に初めて会ったのはお盆に実家に行った時でした。亡くなった兄のお嫁さんは一人暮らしで、マルチーズとプードルのミックスのマルプーと元々は野良だった猫1匹と一緒に暮らしていました。そんなある日、近所で野良猫の赤ん坊がギャアギャアと泣いているのでちょっとした騒動になりました。誰が引き取るかという話になったのですが、皆それぞ飼っているいる犬や猫がいるわけで、誰一人引き取り手がありません。それで、都合のいい女を自他共に認めるお嫁さんがとりあえず引き取ることになったのです。すぐにちび猫の引き取り手がなかったのには理由があって、その子の顔が黒くて、ピンク色のはずの鼻にはゴミが付いていたからです。つまり、一目見て可愛い顔なら何も問題はなかったわけで、見た目が悪すぎる、生まれつき容姿が良くないことが敬遠されてしまう原因なのでした。

 お嫁さんがすぐに受け入れたのは、前の家の人の「少し考えさせてくれる」というわずかでも希望のある言葉とか、通っている接骨院の先生の「どこかに猫はいないかなあ。実家の父が飼いたがっているんだけど」と言っていたのをチラッと思いだしたからなのです。なので、お嫁さんはちょっと預かるつもりで、誰に貰われても大丈夫な猫にしようと飼い始めたのです。つまり、ちび猫がキャットフードのカリカリを食べられて、トイレを覚えるようになるまでは面倒見ようと思っていたのです。だからまだちび猫には名前はありませんでした。

 実家には月に1回お寺の住職がお経をあげるためにみえるのですが、ちょうどちび猫が座布団の上にちょこんと座っていたのです。すると、住職が「何これ?可愛い顔をした猫だねえ」と声をあげて喜びました。ちび猫を抱き上げてうっとりしている住職に「よかったら貰ってくれない」と頼んでみましたが、首を横に振られてしまいました。当たり前です、もうすでに家に2匹もネコがいるからです。不幸は続き、期待していた前の家の人にもはっきりと断られ、あんなに猫を欲しがっていた接骨院の先生にも「父が自分の事だけで精一杯で、とても猫の面倒がみられないからダメ」と言われてしまいました。

 でも性格が明るいお嫁さんはそんなことでめげるわけもなく、「まあいいか!」と運命を受け入れたのです。家の子にするとなれば、名前がいりますが、今の呼び名の「チビ」では身体が大きくなったら都合が悪い。それで考えた名前が「ナナ」で、その由来を尋ねたら、なんと名無しのナナ!と言うので、思わず「それは適当過ぎて、ひどい!」と抗議しました。いずれせよ、ちび猫が実家にやって来たことによって、いつの間にか3匹が一緒に行動するようになって、信じられないことに仲良くなったのです。  以前は犬と猫はそれぞれ勝手に行動し、互いに関わりたくないと言う雰囲気でした。というより、どちらかと言うと先輩の犬の方が弱い立場で、飼い主としては犬の情けなさに内心やきもきしていたのです。犬対猫の対決はいつも猫が優勢で、強く出られない犬の性格の優しさが歯がゆかったのでした。

 それが、突然ちび猫がやって来て、猫に付き纏って離れなくなりました。犬1匹対猫2匹でどうなる事やらと思ったら、犬が予想外の行動に出たのです。それまで避けて積極的に関わろうとしなかったのに、ちび猫の身体を舐めてあげるようになりました。すると何かわだかまりが溶けて無くなったかのように、3匹で仲良く一緒に居るようになったのです。これは電話で聞いた話なので半信半疑なのですが、今度実家に行って本当かどうか自分の目で確かめるのが楽しみです。

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