人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

インフルエンザの予防接種

早く打たなきゃで、診療所が混雑して

 最近、あまり眠れていないのか、今朝はできればもう少し布団の中でまどろんでいたかった。だが非情にも、いつもの時間に目覚ましは鳴る。心は不本意でも、身体はそんなことにお構いなく自然と起き上がって、今日も一日頑張るぞ!となる。今朝の不調の原因は先週治療した右上の奥歯が痛み出したことだった。正確に言うと、神経を取ったはずの歯が今になって染みるようになり、その痛みが右側全体の歯に影響を及ぼし始めたらしい。布団の中にいても、歯茎が腫れているのを感じ、ジーンとした痛みが襲ってきた。でもズキズキではないので、眠れない痛みでは決してない。夜中にどうしたものだろうかと考えて、ぼんやりそのままにしていた。

 痛みが出たら鎮痛薬を飲むようにと、歯医者の先生からボルタレンを2錠貰った。歯医者の予約は明日なので、薬を飲んで済むのならそれに越したことはない。思えば、神経の治療というのは予想もつかないほどの時間がかかった。一度神経を取ったら、それでお終いということなどなくて、完全に取りきったと先生が思っていても、当の患者は敏感に感じるものだ。実際はほんの少しまだ残っていたり、あるいは、残っていなくても、落ち着くまでにある程度の時間が必要になる。どのくらいかかるかと言うと、私の場合は1カ月ほどで、その間週に一度歯医者に通い、消毒を繰り返した。もうこれで大丈夫と先生に太鼓判を押されるまでが、長かったが、それくらいしないと元の木阿で、二度手間になると言われた。早く治療して貰いたいが、神経はなにぶん繊細な組織なので、念には念を入れて対処しなければならない。

 そう言えば、昨日インフルエンザの予防注射をいつも行く診療所で打ってきた。普段と変わらずたいして腕に痛みは感じなかったが、果たして歯が痛み出したのと関係があるのだろうか。先生は神経を取った直後は麻酔が切れるので、もしかしたら痛みが出るかもしれないと言っていたが、こんなに時間が経ってから痛みが出るのはどう考えてもおかしい。テレビのニュースでは全国的にインフルエンザが流行しだしたと伝えていた。小学校では学級閉鎖が相次いでいるらしい。こうなると、専門家が言っていた「コロナとインフルの同時流行もあり得る」との発言が現実味を帯びてくる。以前にも言われていたが、まるで”オオカミが来る”みたいだと他人事のように思っていたら、本当にインフルが流行り出した。そうなると、皆思うことは同じで、”早く予防注射を打たなきゃ”なのだ。

 11時頃に診療所に行ったら、受付の前が今まで見たことがないくらい人で溢れていた。何も今日でなくてもと一瞬思ったが、左肩の痛みが辛くて駆け込んだ時も1時間くらいは待たされたので慣れていた。実を言うと、去年は10月にはもう早々とインフルを打っていたが、今年は10月にコロナワクチンを打っていたので、間隔を開けるために11月に打とうと決めていた。でも、さすがにこんなにも混雑しているとは予想だにしていなくて、面食らった。先日、情報番組で一日でコロナとインフルの同時接種をする人をカメラが追いかけていたのには仰天した。ある商社の集団接種で、女子社員の人が、まず右腕にインフルを打ち、そのあと別の場所に移動して左腕にコロナワクチンを打っていた。その女性へのインタビューで、「会社で、しかも同時にインフルとコロナの予防接種ができてよかった」と話していたのが印象に残っている。

 私の場合、インフルを打ってもらう時は処置室のベッドにずらりと私を含めて、3人が並んで先生の来るのを待っていた。先生はインフルの用紙にサインするだけで、実際に注射を打つのは看護師さんだった。毎年ここの診療所でインフルを打っているが、こんな込み合った状態は見たことがない。人は皆考えることは同じなのだと痛感した。

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