人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

西表島の話

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まるでジャングルのような道を歩いて

 

石垣島からフェリーで離島の西表島に着きました。着いてまずあたりを見回すと、人が誰もいなくて、「ここって、人が住んでいるのかなあ」と思ってしまうくらいでした。すると、そこに自転車に乗ったひとりの少年が現れたので、予約したペンションの場所を尋ねると親切に教えてくれました。それから、まるでジャングルのような道をひたすら歩くと『食堂』の看板があったので、とにかく入って何か飲むことにしました。店なんてほかにありそうもない場所ですし、ものすごい暑さでのどがカラカラになって、もうこれ以上は我慢できなかったからです。もうなんでもいいから何か冷たいものが飲みたいと思って入ったのですが、メニューには飲み物がないので、とりあえず水をもらいました。

幻のソーキそば

そしたら、その水がすごく美味しくて何杯もおかわりしてしまいました。おかげでのどの渇きは収まりました。『食堂』といっても田舎の普通の家で、レストランと言う感じではないし、テーブルとイスがあって、おばさんが奥から料理を持ってくるのです。看板も簡素な布に食堂と書いた旗が出してあるだけです。ですので、大した期待もせずに、ソーキそばと焼きぞばを注文しました。しばらくして、ソーキそばが運ばれてきました。見ると、油がたっぷり浮いていて、スープが油っこい感じです。なのに一口飲んでみると、全然脂っこさがなくてスッキリしていておいしいのです。麺も柔らかすぎず、適度な食感があり、チャーシューも最高です。

食べ終わるころには、島から去る前にぜひもう一度この店に来て食べたい、と思うようになりました。でもその後島に1週間滞在したのですが、旗が出ていることはなく、人の気配もありませんでした。だから、あれが最初で最後の幻のソーキそばとなりました。他の店でもいろいろなソーキそばを食べましたが、あそこの店にはかないません。

透明度抜群の海の砂浜はゴミだらけ!

ペンションの裏にはどこでも好きなところを使っていい砂浜があります。ただし、使うのはまずごみを拾ってからです。ホテルのプライベートビーチはホテルの人がごみを拾ってきれいにします。でもペンションに泊まる私たちは、どこから流れ着いたのかわからないお酒の瓶やプラスチックやビニール袋などを拾ってから楽しみます。水にはいると、足のつま先まで見えてしまうレベルの透明度の海に感動し、大小様々な貝殻や宝石のように光るガラス玉を夢中で捜します。

天然のプラネタリウムに手が届きそう!

ペンションの2階の部屋にエアコンはついていたのですが、寒すぎるので扉を開けて寝ることにしました。ベランダに面した扉には網戸はありませんが、何も考えずに自然の風が気持ちよかったのでそのまま寝てしまいました。ふと、夜中に目を覚ますと何かが動いている気配がするので、よ~く見てみると無数のバッタや他の虫が部屋中を跳ねまわり、飛び交っていたのです。急いで飛び起きてやっとのことでみんなで追い出しました。追い出した後はみんなで大笑いです。そのときベランダで見た空は、おもちゃ箱をひっくり返したように星座がぎっしりと詰まっていました。しかも、空がほんとうに近くて、今にも手が届きそうだったのです。

 

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