人生は旅

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イタリアではコロナから復興へ

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▲昨日買ってきた布マスク、税込みで1080円でした。

ウイルスと共存しながら経済活動を

 昨日、薬局の前を通りかかったら、段ボールに「布マスク入荷しました。レジにて販売しています。」と書かれていました。私の中で布マスクと言ったら小学校の時の給食当番で使った白い布マスクしか思い浮かばないのです。それで今どきの布マスクと言うのはどんなものなのか知りたくて買ってみました。私が買ったのは紺色のニット生地のマスクなのですが、色はベージュもあるらしくすでに売り切れていました。家に帰ってすぐにつけてみると、生地がソフトで肌触りがよく、ニットで伸びるので耳も痛くなくて快適です。何回でも洗って使えるので、紙マスクが買えない現状ではほんとうにありがたいです。先日作った布マスクと共用して終息まで何とか乗り切りたいと思います。

 さて、イタリアでは4月12日の時点でコロナの感染者は14万7577人で死者は1万8849人となり、米国、スペインについで世界第3位です。そんなイタリアでは政府が一部商店の営業再開を14日から認めると発表しました。その背景には感染者の増加率が2~3パーセント台で安定してきて、明らかに感染拡大のスピードが落ちてきたことがあげられます。3月下旬からの外出禁止の効果が表れてきた結果だそうです。  それで経済活動を5月初めから段階的に再開させる方向で準備を進めているといいます。

 それには経済活動の再開を求める経済界からの強い要望があったからだそうです。こんな時期にもう再開を進めようとしているなんて、まだ”時期尚早”ではないかと考えるのが常識ではないですか。それでも経済団体の幹部は「労働環境の安全が確保され次第、すぐに再開させないと外国企業にとって代わられてしまう。ウイルスに殺され、その後は労働者が食べられずに死んでしまう」と強い危機感を表明しています。この発言には本当に身につまされてしまいます。今の日本でも休業要請は収入補償とセットで行うべきなのに、明確に提示されていないのでみんなが不安に陥っているのです。

目指すべきはウイルスとの共存

 ウイルスの専門家の話では、目指すべきは感染症との共存だそうです。感染症に対抗して大量の抗生物質を使用した結果、かえって病原菌の耐性を強化してしまった実例もあるそうです。だから撲滅よりも共存を目指すほうが望ましいのです。人との接触を無くすことで、人間を宿主にしているウイルスの力が弱まっていきます。新たな宿主を見つけられない状況では”宿主を大切にする”弱毒の病原菌が有利になるからです。つまり今行われている外出禁止命令は感染拡大の防止に十分効果があるのです。さらに集団内で一定以上の割合の人が免疫を獲得すれば流行は終息を迎えるそうです。専門家は今流行しているコロナウイルスは被害それ自体よりも「感染が広がっている」という報道が社会に大きな影響を与えていると指摘しています。

 私にとってのイタリアは初めての海外旅行で行った街で、フィレンツェで書店に入って絵本を見たことを思い出します。日本にはまだ椅子に座って本を選べる本屋なんてなかった頃で、店自体が美しい本屋で絵本の可愛らしさに惹かれたのです。コロナが一日も早く終息して、また旅行に行ける、そんな夢みたいな日々が訪れるといいのですが...。

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