人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

嵌ったローソンのロールケーキ

今週のお題「好きなおやつ」

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プレミアムロールケーキに嵌る

 当時はコンビニのスイーツが全盛だったころで、ローソンも「おうちカフェ」と称してバリエーションある甘いもので溢れていました。おやつに何か美味しいものが食べたいのに、いつも行くスーパーには求めている物は見当たりません。もっとも今では美味しいスイーツで溢れかえっているスーパーもたくさんありますが。それで、ある日テレビのCMかなんかで見て、ローソンに「プレミアムロールケーキ」というものがあることを知りました。普通のロールケーキというよりは、真ん中にたっぷり生クリームが詰め込まれています。あの頃は必ず店員さんが専用のスプーンと手拭きをつけてくれたのが懐かしいです。先が四角いスプーンでケーキの生地を小さく切って、生クリームと一緒に口に入れて味合う。それも急がずに、ゆっくりと一口ひとくち味わっていた。何と言ってもあの生クリームが脂ぽっくなく、しつこくなく、口に入れるとすうっと消えていく。だから「美味しい!」と感じてしまって、また食べたくなる、つまり忘れられなくなったのです。

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▲何年ぶりでしょうか、久しぶりに買ってみました。

生クリームが好きなのは

 漫画「サザエさん」の家ではいつも決まって「おやつはケーキがあるわよ」となるのですが、現実ではケーキ、それもショートケーキなんて高価?なものはお目にかかったことがありませんでした。そのせいなのか「ケーキ」というものに憧れていたみたいです。大人になっても生クリームにイチゴが乗ったケーキは誕生日とクリスマスに食べる特別なケーキだったのです。でも実際にケーキに乗ったイチゴを食べてみると、酸っぱすぎてまいりました。イチゴ大福のいちごは酸っぱくてもいいのですが、ケーキのイチゴが酸っぱいのは許せません。だからケーキには生クリームさえあれば十分満足なのです。とにかく生クリームの誘惑には勝てそうにないのです。そんな訳でプレミアムロールケーキと出会った私は一時期その虜になってしまいました。

 だからといって誕生日のプレゼントに山ほどロールケーキを要求するほど常軌を逸することはありませんでした。世の中にはそんな人がいるのです、例えば作家の森村桂さんは誕生日に冗談で「たたみ一畳分のカステラが欲しいの」と言ってしまった。そしたら本当に目の前に現物が出てきて腰を抜かしてしまったのです。漫画の「天才バカボン」の父ちゃんは子供の頃はゼリーが大好きでした。誕生日にプールいっぱいのゼリーの海で泳いで最高だったと息子に話をします。その話を聞いて大人なら困惑するばかりなのですが、バカボンは子供なので頭の中でいろいろ想像して楽しんでいたのです。

 さて、ロールケーキの話に戻ると、ローソンのロールケーキの評判がいいので、他のコンビニでも同じような商品が並ぶようになりました。手に取って見てみると、まったく同じなので、いつもの味だと疑いませんでした。ところが家に帰って一口食べてみると、全く違う、別物でした。カステラの生地がボソボソで弾力がありません。生クリームが脂っぽくて、しつこい甘さが口の中に残ってしまいます。見かけは全く同じでも中身は天と地ほどの差があったのです。この時は自分に透視能力でもあったらよかったのにと思わずにはいられませんでした。それにしても、なぜあんなに違うのか、今でも不思議でなりません。

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