人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

朝顔の頑張りとイチジクのこれから

今週のお題「急に寒いやん」

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 朝顔の花が冬の寒さの中で

 何年振りかの秋を楽しんでいたはずなのに、とうとう冬の気配を感じるようになりました。今朝も起きたら肌寒くて、ジャケットを厚めのものに替えて散歩に行きました。手が冷たいので、まさかの手袋までしてしまったのですが、ちょうど良くて快適でした。近所の駐車場まで来ると、何やら可愛いピンクの花が咲いてるのが見えました。少し萎れてはいますが朝顔の花です。思えば、夏の間は大輪の花を咲かせて道行く人を楽しませていたのです。そんな朝顔がもう盛りを過ぎたはずなのに、まだちゃんと咲いていました。ゴーヤと競い合っていた頃の勢いはもうありませんが、ちゃんと「私はまだここにいますよ」と主張しているかのようです

 先週には持ち主が「枯れてみっともないでしょう?」とハサミを片手に朝顔の枯れた葉っぱを取っていたのを思い出しました。それで、今はやたらと多いゴーヤの縞模様の緑の種と朝顔の種が駐車場のフェンスを飾ることになったわけです。誰もが朝顔はもう終わりかと思ったのに、意外にも朝顔は冷たい秋風、いいえ、冬のような寒さの中なのに咲いているのです。まさに「頑張るねえ!」なのです。夏本番のあの「咲き乱れている」というのがぴったりの”咲きっぷり”からすると予想通りの強さを秘めているのです。か弱いと思われた植物の朝顔がこんなにも奮闘しているのに、一方の人間の私はどうなのか。思いがけず、大いに勇気づけられてしまったのです。

イチジクの木が鳥にも見放されて

 最初は何の木が見当もつかなかったのですが、その青い小さな実が成長するにつれてわかってきました。予想通りそれはイチジクの木だったのです。夏の灼けるような暑さのせいで、その青い実はどんどん成長して大きくなり、色づいて完熟しました。その紫色の果実を目当てに鳥も人間までもがやって来たようです。早朝に生っていたはずのイチジクが夕方にはもうなくなっていたし、鳥が食べたあとの無残な残骸も木に引っ掛かっていたのです。

 それなのに、空気がめっぽう冷たくなってきた今では、誰も見向きもしません。でも、毎日気になって観察していると、太陽の熱量が届かないのに確実に青い実は成長して大きくなっているのです。これからどうなるのだろう、と心配していたら、青い実の表面にひびが入って割れてきました。その割れ目からは赤い果肉が見えて、まさか熟しているのではと一瞬思ってしまいました。そんなはずはありません、これは「腐っている」状態に違いありません。

 先日、割れ目の果肉の蜜を吸いに来たのか、大きなハチを見つけてギョッとしてのけぞってしまいました。ハチに出会うのは初めてです。剪定された木の先をふと見たら、小さな可愛い芽が出てきていました。これから季節が冬へ向かう中、イチジクの木はどう変化するのか、楽しみでもあります。

 もう一つ気になっていたのは柿の木でした。その柿が青いままどんどん大きくなっていくのに、全然色づく気配がなかったのです。それが急に冷たい風を感じたのか、一気に橙色になり、見るからに美味しそうな果実になりました。でも外見だけで、中身はそうでもないらしいのです。なぜなら鳥一匹さえも寄ってこないのですから。思えば、田舎の家にあった柿の木の柿はすべて鳥たちのもので、熟しすぎた柿はベチャッと落ちて庭を汚していたのです。散歩途中にある柿の木の柿のこれからが気になります、このまま誰にも見向きもされずに終わるのか、それとも何らかの変化があるのか。

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