人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

「マイ・ヒーリング・ラブ」の人を笑顔にする愛

今週のお題「もう一度見たいドラマ」

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いつも笑顔にしてくれるあの人

 誰だって悲しい時や嫌なことがあったときに、ストレートに「何があったの?」なんて聞かれてたら困ってしまうものです。でも、なにも聞かずにさりげなく面白い話をしてくれて笑わせてくれる、そんな人が側にいてくれたとしたらどれだけ幸せなことか!その点において、韓国ドラマ「マイ・ヒーリング・ラブ」に出てくるジンモという男性は理想の人と言えます。このドラマのヒロインは結婚しているのに働き詰めのチウという女性です。そのチウが悲しい想いをするたびになぜか偶然にもジンモに出会って元気を貰うことになるのです。慰められるのでもなく、頑張れと激励されるわけでもなく、ただクスッと笑わせてくれる。打ち明け話を強要されることもないので、ホッとできて安心できるのです。

 考えてみると、人を笑顔にするのは大変難しくて、ユーモアのセンスも必須です。先日見た「オスマン帝国外伝」の中に次のような場面がありました。王女へのかなわぬ愛に絶望するイブラヒムの涙を親友の宮廷史家は見てしまいました。その時彼は普通の男のように「あれぇ、泣いているのか?」などとからかったりはしなかった。彼はこういったのです、「俺が昔、ある女のための流した涙は洪水となり、広場を越えて聖堂へ向かったよ」。するとイブラヒムは「涙でトプカプ宮殿を襲うなよ」と思わず笑顔になってしまうのです。そこで「やっと笑顔になったな!」と親友は安心し、追い打ちをかけるように、「ここに恋する男が水を飲む泉をつくろうかなあ」と言い放つのです。皇帝に重用される宮廷史家の教養溢れるユーモアのセンスに脱帽です。

「チウの穴」でストレス発散

 このドラマで忘れられないのは「チウの穴」のことです。ジンモはチウにどうにもならない気持ちに押しつぶされそうになったら、自分だけの穴を掘って、その中で叫べばいいのだと教えてくれるのです。彼はチウの事情を一切聞こうとせず、笑顔になるためのアドバイスをしてくれます。チウも自分のことは話したくないので彼の言うことに素直に従うのです。穴に向かって「バカ~ッ!!」とか「死んじゃえ~!」とか真剣に大声で叫ぶ姿を見ていたら、とても正気じゃないと呆れながらも爆笑です。でもその後はなんだかわかるような気がして涙が...。二人の間には最後までお決まりの打ち明け話は無くて、ジンモは陰ながらチウを守ろうとする。それがどうも彼なりのチウへの愛だったような気がするのです。

 正直言って、最初ドラマのオープニングを見たときは、チウとジンモが結ばれるなんてことは考えられませんでした。あまりにも爽やかなイメージが先行していたので、予測が付きませんでした。ドラマのストーリーが展開するにつれて、誰かの陰謀によってヒロインの運命が大きく狂わされたことがわかりました。それからは早送りしたいほどで、なかなか真相が明らかにされなくてやきもきしました。それにしても、韓国ドラマは陰謀が暴かれても、なお平然としている犯人が多いのに驚かされます。それと同時に裏切られても切り替えて再度信じようとする切り替えの早いところ、というか、その懐の深さにも感心せざるを得ないのです。

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