人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

凪のお暇(9月13日分)を見て

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隠してきた家族の事情がバレる

凪ちゃんの母親が上京したことで、シンジと結婚することになってしまいました。会社も辞めたことも言えないでいるのは、小さい頃から空気を読むのが身に着いてしまったらです。それが習慣のようになっていたのが、自分を変えたいと思わせてくれたのがシンジの心ない言葉だったんです。皮肉なことですが、いつも不機嫌なシンジだけど少しは好きだと思ってくれてると信じていました。なのに「あんなの俺の彼女じゃない」なんてはっきり言われたら誰だってどん底に落ちてしまいます。あれはただの照れ隠しで本心は別のところにあるなんて言われたって誰が理解できるでしょう。

母親に本当のことを言えばとんでもない騒動になることはわかっています。それだけに言うわけにはいかないから、ひとまずその場をごまかそうとします。でも結局ごまかしきれなくてすべてが露呈してしまいます。シンジは小さい頃からずっと自分の家庭は暖かくて幸せだと信じてきたようです。というより理想の家族だと思いたかったら、今まで仮面をかぶって幸せな自分を演じてきたのです。必死に演じてきて、取り繕おうとしたのに、本音で生きている兄の登場によってその努力は無駄になるのです。うろたえるシンジの姿を見た凪ちゃんは、「この人は私と同じだ」とつぶやくのです。「あんたたちはけっこう似たもの同士じゃない」と言われても否定し続けたのにです。

母に自分の気持ちを告白

今の自分が嫌で、だから変わりたくて、凪ちゃんは母親に自分の気持ちを告白します。「小さい頃からお母さんが嫌いだった、自分の意見ばかり押し付けてくるから」と正直な気持ちをぶつけたのですが、言われた母親にとっては相当ショックな言葉です。しかし、小さい頃に母親が嫌いだなんて言う子供はまるで地獄を生きているようなものだと思います。つまり子供らしい甘えが許されなくて、我慢だけを強いられるからです。そういえば近所に子供の頃ひとりだけ母親がすごく厳しい子がいました。近所でも有名で母親の叱責の声と泣きじゃくる子供の声がいつも聞こえてくる家庭でした。昔だとしつけが厳しいで終わりですが、今でいう虐待ですよね。その子が話していましたが、母親のことは諦めているけど、父親がやさしいのが救いだと。

シンジは今更ながら自分の家族の現実を直視して泣かずにはいられません。凪ちゃんも母親にひどいことを言ったことを後悔してしまい、涙が止まりません。自分の言いたいことをやっと言えたのにスッキリするどころか、後悔してしまうなんて家族は難しいです。子供はたとえ母親から愛されなくても、母親の愛を求めるものだと、誰かが言っていました。

市川さんも悩みがある

市川さんって営業成績がよくて仕事ができる人だと思ったのですが、勘違いだったのでしょうか。意外にも彼女は彼女なりに悩みを抱えていることがわかりました。彼女のほうからシンジを誘惑したのに、見かけほど軽くないシンジは誘いに乗ってきたものの心はここにあらずなのです。「可愛い顔してるじゃない」だけで恋愛は始まるものと思っていましたが、シンジの場合は当てはまりませんでした。「私のこと少しは好きでした?」という質問に、シンジは「顔かな」なんて答えて平手打ちをもらいます。凪ちゃんの存在など知らなかった市川さんが気の毒になりました。

mikonacolon