人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

会社のための結婚を選ぶ

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後継者作りのための結婚を強制される

先日ヘルシンキに向かう飛行機の中で見た映画なのですが、加藤雅也さんが主演している「二階堂家物語」について書こうと思います。今どき家のための結婚とか、代々続く家柄を守らなきゃというだけの理由で結婚だなんてナンセンスすぎるのです。でも江戸時代から代々続く家柄を自分の代で終わらせることに罪悪感があることも事実なのです。自分の私情は捨てて、やるべき使命だと割り切ってしまえば簡単なのです。幸いどうしても一緒になりたい人がいるわけでもないのだから、自分の決断次第なのです。母から後継者、それも男の子が欲しいので、好きでもない女と結婚するように強制されているのです。相手の女性は乗り気で自分の事を好きなようだが、自分はその人のことを好きでも嫌いでもないのです。でも母からの命令で食事に誘わなければなりません、自分の子を産んでくれようとしている人だから。ここまで書くとこの映画の主人公は若者だと思うかもしれませんが、加藤雅也さんが演じていて中年の離婚歴のある男性です。彼は農業用の種子会社の社長で自分のことよりも会社を優先させなければならない立場にあります。例えば、カボチャの品質改良に励み、従来のものと比べてより甘みのあるものを作ったのです。そしてその商品を企業に売り込み、ケーキやお菓子などに利用してもらう交渉するのです。会社のトップとしての立場に加え、個人的に複雑な事情もあり、赤裸々な話ですが、すぐにでも血がつながった男の子が必要なのです

運命に反抗して恋愛しようとするが

娘に「お父さん可哀そう」と言われる始末で、それでも母に反抗して自分の道を行こうと努力をするのです。彼にとってはもはや恋愛イーコール出産です。彼なりに意欲的に行動して秘書といい感じになり、付き合って間もないのに彼女の家に泊まるのです。時間がないのですから、やはり焦っているのでしょうが、うまく行かないのです。秘書には本音を見透かされ、結婚を申し込むのに断られてしまうのです。そして、「子供は産んであげられません」と決定的なことを言われてしまいます。どうしても諦められなくて、年甲斐もなくストーカーみたいなことまでするのです。それなのに秘書は恋愛関係を解消した後も、何事もなかったかのように淡々と仕事をこなして彼とは対照的なのです。きっと彼女は彼の由緒ある家の重さに嫌気がさして、自分は子供を産む道具になることを断固として拒否したのです。彼女はシングルマザーでまだ小さい娘がいてそれなりに今の生活に満足しているのです。

最後は自分の運命に従う

自分の娘が部下の幼馴染と結婚してくれれば、丸く収まるはずなのにそうはうまくいかなくて自分で何とかするしかないのです。秘書を諦めきれずにいたある日、母親が無くなり、母親が決めた相手が先祖代々伝わる凧をあげているのを見ました。彼は自分をいつも待っていてくれる相手を受け入れることにしたのです。彼女となら自分の未来が見えるし、会社のためにもなると考えたわけです。

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