人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

外出自粛で引きこもり生活の工夫

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今こそ何か新しいことに挑戦する好機

 いつでもどこでも勉強できるような習慣が身についている方は別にして、凡人が集中できる場所は限られていると思うのです。先週の新聞の天声人語では「集中して勉強できる場所はどこか?」との問いに図書館やカフェだろうと答えていました。そして、実に意外な場所もなかなかいいと指摘していました。それは監獄で、大正期のアナーキスト大杉栄は獄中生活のほとんどを語学の勉強に充てていたそうです。エスペラント語、イタリア語、ドイツ語などを勉強し、6か月後にはかなり上達したようです。何よりも注目すべきは、彼が獄中生活をまるで楽しんでいたかのように、著書「獄中記」に書いていることです。「どうにかしてもう半年刑期を増やしてもらえないかなあ」などと冗談を言って、ユーモアを絶やさない人柄の方だったようです。

 要するに、筆者はこんな時だからこそ大杉の気持ちになってみれば、今の”外出自粛”も軽く乗り切れるはずだといいたいのでしょう。監獄にいるよりは自由なのだから、我慢するより楽しむように心がけたらどうかと勧めているのです。この時期何かに挑戦すれば、意外に時間は速く過ぎていくのかもしれません。語学習得でも分厚い本の読破でも何でもいいから、コロナウイルスのことを忘れるぐらい熱中するくらいのほうがいいのです。たとえ現実逃避と言われようとも、それくらいの息抜きは誰かの迷惑にならない限り許されると思うのです。

友人にはがき・鉄瓶で湯の新習慣

 新聞の投書欄の中年女性の方は、友人にはがきを書いたら返事が来てワクワクしているそうです。暇だから毎日書いて出すと、たまに返事をくれる人がいる。励ましたつもりが反対に励まされる。80人にも出されたのですから、きっと電話やメールで返してくれる友人もいるでしょう。疎遠になっている友人とは久しぶりに近況を報告しあって楽しい時が過ごせるかもしれません。家でひとりで閉じこもっていても、人から何かしらの連絡が来れば、人間の孤独感は薄れていくはずです。それには、まず自分から何かしらの行動を起こすことが大切だと気づかされます。誰かが何かをしてくれるのを待っていては何も手にすることはできないのかもしれません。

 それから、この女性は健康面を考慮して、鉄瓶でお湯を沸かすことを始めたそうです。貧血気味の女性のために妹さんが買ってくれた鉄瓶があるのですが、今まではなんだか面倒で使う気になれなかったそうです。でも今ならたっぷり時間があるので、試しに使って見たら心配していたようなことはなかった。錆びたらどうしようかと気にする必要もなかった。それどころか今では「鉄瓶の湯で入れた湯でいれたコーヒーを飲むのが至福の時」なのだそうです。この方がすごいのは「いろんなことにチャレンジする」と決めて、積極的に引きこもり生活を活用していることです。「こんな時にしかできないことをやる」と実に前向きでポジティブで素晴らしいです。ぐうたらで怠け者の私は翻訳業をされているというこの方の投書を読んで叱咤激励されました。

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