人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

酸素系漂白剤を見直す

やっと、当たり前の日常が戻ってきた

 以前、うちの洗濯機の洗濯槽の洗浄で困った、と書いた。幸運なことに、今現在は落ち着いていて、洗濯物に汚れやゴミが付くことも無くなった。土日の二日間、全身全霊で槽洗浄に取り組んだ。そのあげくの果てに、いつもの平穏な日常が戻ってきた。普段は洗濯槽の汚れなんて気にもしないが、この時だけは、毎日使っていれば、当然汚れは溜まってしかるべだと改めて気づかされた。それと、風呂場のカビ取りに使っている某メーカーから出ている塩素系漂白剤がそれほど効かなかったことにショックを受けた。テレビのCMで"強力”というイメージを無意識に刷り込まれ、洗剤のパッケージにある自信たっぷりの宣伝文句を信じて疑わなかった。

 これを使っていれば、魔法のような力を発揮してくれると思い込んでいたら、あれ~?おかしいなあ、となるのは当然だった。塩素の鼻を突くようなきつい匂い、あの匂いこそが強力なパワーの証明であるかのように錯覚していた。だが、よく考えてみれば、洗濯槽にこびりついたカビや汚れは水で落ちるだろうか、いや、パッケージに書かれている注意書きに従って、たとえ3時間付け置きしたとしても、汚れが浮き上がってくるのかどうかさえ、疑わしい。実際、その通りにやってみてもうまくはいかない。当たり前のことだった。要するに、いつもの洗濯にしたって、水よりお湯の方がはるかに汚れが落ちやすい。これは誰もが知っている世の中の常識だった。

 そんな当たり前のことをケロリと忘れていた私は、この洗剤なら落ちるはずという思い込みが捨てられなかった。水で3時間つけ置きしても効果がないとわかると、今度は何分か洗濯機を回しては止めるのを繰り返す作業を3時間やってみた。こうなると、まるで洗濯機のお守りをしているようなもので、何回も洗濯機の中を覗いて、汚れが浮き上がってきているかどうかチェックした。それでどうだったかと言うと、残念な話だがやはり水では汚れは落とせないことが分かった。こうなると、もう絶望の一歩手前で、あの、平穏な日常を返せ!と叫びたくもなる。

 半ばやけを起こした私はもうネットで情報収集するしかなかった。既述したように、「お掃除本舗」というサイトで、洗濯槽の掃除のやり方を見つけたときは目から鱗だった。それは洗濯槽に30℃~40℃のお湯を高水位まで入れ、粉末の塩素系漂白剤を300~400グラム入れてから3時間以上つけ置きする方法だった。ただ、そのままつけ置きするだけではダメなのは言うまでもない。洗濯機を数分程度回しては止める作業を繰り返し、汚れが落ちているかどうかを時々観察しながらやらないと元のもくあみになる。洗濯機の中の水が汚れていればいるほど、汚れが落ちたという証明に他ならない。かたや、水が綺麗だということは、時間の無駄で、疲れがどっと出るだけだ。今では笑い話にしかならないが、水で槽洗浄を4回も試みた私は、相当な大馬鹿者だ。

 サイトでは、粉末の酸素系漂白剤を使っていたので、薬局で探してみたがみつからなかった。普段、酸素系漂白剤と縁がないので、またネットを検索すると、なるほど、ワイドハイターという洗剤があることを知った。名前だけは知っていたが、使う機会はなかったし、正直これで効果があるのかどうか半信半疑だった。だが、お掃除本舗のアドバイス通りにやってみると、やはりお湯の威力は凄いようで、3時間の作業の後は汚れがごそごそ浮き上がっていた。それで、その後で、これなら大丈夫と高をくくり、普通に洗濯物を洗ってみたら、やはりまだ少しごみのようなものが付いていた。とは言っても、もう夕方になったので、一日目はこれで終わりだった。

 さて二日目は、朝早くからつけ置きを開始し、お昼で作業を終えることができた。さて、次は肝心の洗濯物を洗うのだが、どうだろうか。でも、この時思った、さすがに疲れて来たので、結果が完璧でなくても、妥協して、よし。としようと。もしも、これ以上の完璧を目指したいのなら、一番いいのは業者に頼むことだ。だが、本音はそんな大事にしたくない。そして、現在はと言うと、何とかいつもの平穏な日常が戻ってきている。だが、油断は禁物で、今回の事で得た教訓は、月に一度は槽洗浄をするべしということだ。月に一度と言っても、すぐ忘れてしまうので、給料日になったら槽洗浄をやると決めた。”喉元過ぎれば熱さを忘れる”ということにならないように。

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