ロシアのメガスーパー「レンタ」の看板。最初の文字はキリル文字で英語のLとほぼ同じで「エル」と読みます。この建物はビルのちょうど後ろにあって隠れています。
まさかこんなところにスーパーがあるとは
私がメガスーパー「レンタ」を見つけたのは本当に偶然です。今から10何年も前のことで、あの時はエストニアのタリンからバスでバルチースカヤ・ヴァグザール駅に着きました。8時間かかりましたが車窓からの景色が本当に飽きなくて楽しかったです。バスで着いた場所は地下鉄の駅と国鉄の駅の二つあるバルチースカヤでした。バスで降りて周りを見ると、そこには店などはなく、道路とどこにでもある建物がある殺風景な光景が広がっているだけです。でもよく見ると建物の陰からみんなが袋、つまりスーパーのレジ袋みたいなものを持って出て来るのに気が付いたのです。それで道路を向こう側に渡って、建物の陰の方に歩いて行きました。するとやたら広い駐車場があって、「いったいここは何なのだろう？」と少し驚いた記憶があります。そしてふとその先を見ると上の写真のような看板が見えたので、「あれはスーパーなのだ」と確信しました。でも正直言ってまさかこんなところにスーパーがあるとは想像もできませんでした。地下鉄のバルチースカヤ駅からも国鉄のバルチースキー・ヴァグザールからも隠れていてわからないのですから。今現在は、先日11月上旬に行ってきたのですが、地下通路が出来て道路を渡らなくてもスーパーに行けるようになりました。
「レンタ」で見つけた白菜とキャベツをミックスしたような野菜。葉っぱは白菜みたいでキャベツのように巻きがあります。
広々とした「レンタ」のカフェスペース。
テレビでCMもやっていて人気がある
「レンタ」は24時間やっていて、店内はものすごく広くて品物が天井まで積まれているので店員はフォークリフトで作業しています。テレビでもCMがやっていて何でも安いみたいです。私が行ったときはかなり雨が降っていて寒い日でした。店内にあるカフェスペースでコーヒーを飲んで降り続く雨を眺めていると、駐車場に車がどんどん増えていきます。ここのレジは全部で５０台！ぐらいあって、信じられないでしょうが、それくらいスペースが広いのです。実際に数えてみたら５５台だったような気がします。それにみんな買う品物の量がすごいのです、車で買いに来るのですから。
「レンタ」のカフェスペースは、すぐ近くにある売店で売られているハンバーガーやスープ、コーヒーなどを気軽に楽しむのに利用できます。以前は「チャイナ・ローシカ」というチャイとブリヌイの専門店でおいしいお茶を楽しむことが出来ました。紅茶と緑茶のどちらにするかが選べて、その次にカウンターにあるたくさんの茶葉の中から自分の好きなものを選んで注文することができます。ものすごくいい香りがして、あんなに美味しいお茶を飲んだのは初めてでした。時代の流れでしょうが、あの店が無くなったのは本当に残念です。その後はステーキ専門店みたいな肉系のお店に変わりました。そして今は上の写真のようなカフェスペースになっていて、まるで日本のスーパーのフリースペースのようです。ここでは買ったものを食べている人はさすがにいないのですが。
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