今週のお題「人生最大の危機」
上の写真は断崖絶壁の街ロンダ 右端はヌエボ橋
断崖絶壁の街ロンダに行きたくて
ロンダのことを初めて知ったのはNHKのラジオのスペイン語講座の応用編でした。その中で主人公のキョウコさんがスペイン旅行で一番印象に残ったのがロンダだと言っていたんです。それで本屋に行って調べてみると確かに断崖絶壁で面白そうな街だとおもいました。ぜひ行って見ようとさっそく旅行計画を立てました。最初はマドリッドに行き、アルハンブラ宮殿で有名なグラナダに寄ってからロンダに行こうと決めました。マドリッドからグラナダは車線工事のため電車とバスを乗り継がなければいけないそうです。それならバスで行った方が便利だと考えて、ひとり席もあるプレミアムバスで行きました。4時間半かかるのですが、車窓を眺めていたらあっという間についてしまい快適でした。
ロンダまでの電車はない
普通、チケットを持っていれば、まさか電車が走っていないなんて思いませんよね。でも電車はやはり走っていなかったんです、私も初めての経験なんですが。予感はあったんです、マドリッドとグラナダ間が車線工事なのだからロンダまでもダメなのかと。このときは、なぜかいつもやっている前日の確認を忘れてしまいました。だから当日駅に行って初めて電車がないことを知りました。でもちゃんと振替のバスが駅の前に止まっていたので慌てることはありませんでした。これで一安心と思ったら、バスは直通でロンダに行くのではないらしいのです。グラナダからある駅に行ってそこで降りて、また別のバスに乗り換えるのだそうです。バスに乗り込むとき、係員にこれからどうすればいいのか聞いても、「とにかくバスに乗ればいいから」としか答えてくれないのです。こちらも誰かに聞けばわかるだろうと簡単にしか考えていませんでした。日本のようにスペインでは詳しい説明は何もありません。こちらの人はそれに慣れているらしく混乱もありません。
ピンチに陥る私
グラナダから3時間バスに乗ってある駅で降ろされました。できるだけみんなについて行こうと思っていたのに、いつのまにかはぐれてしまいました。これから私はピンチになります。駅構内の電光掲示板を見るとやはりロンダ行きはバスでの振替となっています。まずバスを捜さなければと思い駅員に聞いていても知らないというのです。しかたなくバスを降りた場所に戻って、係員に聞いてみるのですが誰も知らないというのです。どうしても納得がいかず何度も同じ質問をするので、しまいには「いい加減にしてくれ」と嫌がられる始末です。どうしたらいいのだろう、どこにバスは止まっているのだろうかとそればかり考えていました。今までは困ったことがあれば、人に聞けば解決できたのにその経験が役に立ちませんでした。それで途方に暮れてしまったのです。
諦めてタクシーを使う
どうしようか迷っている間に日も暮れて来たので、バスは諦めてタクシーに乗ることにしました。なんとかしてロンダに行かなきゃという思いから出費を覚悟しました。タクシー運転手と交渉すると、平日は8千円だけど日曜日だから1万円だというのです。高いからまけてくれないかと頼んでも応じてくれません。結局、ホテルまで乗せてもらい、無事ロンダに行くことができました。後から考えたら、駅にはもう一つ別の入り口があったのかもしれないのですが、パニックになっているので思いつきません。
反対方向から見たロンダ渓谷
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