人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私たちの知らないロシア⑱

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エルミタージュ美術館でロシアを感じる!

 

エルミタージュ美術館の中にはセルフカフェやインターネットカフェなどがあります。セルフカフェはパリなどの美術館に比べて、大変リーズナブルな価格で利用でき、とっても雰囲気が良い空間になっています。また、パスタやピラフのセットもあってお昼にもお腹を満たすことができます。一番最初に利用したのは、たしか12年前でした。当時はカフェだけでしたので、お昼に食べるものはありませんでした。かといって、美術館の周りに気軽に入れるような店もなかったんです。それで、カフェの前にある休憩スペースで、みんな長椅子に座って、持ってきたバナナやパンとかを食べていたんですが、現在ではさすがにそんなひとはいません。

「ロシアというのは商売気がないのだろうか?天下のエルミタージュ美術館になぜ店がないのだろう?」とこんなふうに当時感じた覚えがあります。自分が暮らしている国には人が来るのが分かっているのに店を出さない理由など考えられません。ロシアにはロシアの、日本とは全く異なる、自分の知らない事情があったのでしょう。それがロシアらしさで、今まで自分が経験したことがない未知のものなのです。

私は米がないとダメなので、日本から炊飯器を持ち込んで、ホテルでご飯を炊きました。鮭や海苔のふりかけを混ぜて、おにぎりを作ってラップにくるみ持って行きました。あと、赤飯を炊いて持って行ったこともあります。荷物検査は当然ありますがペットボトルは持ち込みOKでした。

 

出口が遠いエルミタージュ美術館

 

エルミタージュ美術館は何度行っても迷って疲れてしまいます。一度入ってしまうと今度は出るのが大変な美術館です。迷うというより、「出口」を探すのが大変で、ものすごく広いうえに、迷路のようになっています。案内図を見ていても、行き止まりになっていて困惑することが多いです。「出口」というのは、正確に言うと、最初に入った入り口に戻ってこれる、と言う意味です。そうでないと、自分がクロークに預けたコートや荷物が受け取れなくなってしまうのです。外に出られる出口なら、あちこちにいくらでもあるのですが、知らずに出てしまうと大変です。そういう場合は、係員に事情をロシア語で説明して、中に入れてもらわなければなりません。

私は一度寒い冬に、クロークにコートを置いたまま外に出てしまって、慌てて戻り係員にへたなロシア語で説明したことがあります。幸いにも分かってくれてすぐに中に入れました。迷わないためには、こんな自分が言うのもなんですが、常に自分が今どこにいるかを案内図で確認し、「出口」を意識して見て回ることです。

 

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