人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私たちの知らないロシア⑫

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ロシアはそんなに給料安いの?

 

サンクトペテルブルグで泊まったホテルは「ルーシ」と言う名前で、ロビーにATMがあったので、ルーブルを引き出すのに大変便利でした…当時のレートでは1ルーブル=4.2円とルーブル高でした。あれからだんだんと下がり、一時は1ルーブル=2.3円のときもありました。このホテルに7泊の予定で予約したので支払いは約10万円ですが、まあ安いほうでリーズナブルだと思います。ロシアはホテル代が高くて、一度は泊まってみたい「ラディソン・ロイヤル」とか「ケンビンスキー」だと1泊4万以上するので現実的には無理ですね。泊まった人に聞いてみると、朝食が美味らしいそうですが。

会計の時に「支払いは分割にしますか?」と聞かれたので、迷わず「一括でお願いします。」というと、びっくりしたような顔をされました。あくまで推測ですが、きっと彼らはそんなにいい給料をもらっていなかったのではないでしょうか。

新聞の報道では、エルミタージュ美術館では学芸員が美術品を倉庫から運び出して盗んでいる、なんて書いてありましたけど、それを鵜呑みにはできません。でも、なぜそんなことするのかというと、給料の安さが原因なのだそうです。それから、以前から気になっていたのですが、美術品の前で、ハンドバックを持って椅子に座っている中年の女性は学芸員なのでしょうか?それともパートのおばさんなのでしょうか?今も謎のままです。

 

店に客がいないロシア?

3年ぐらい前にサンクトペテルブルクのショッピングセンターに行った時も同じような体験をしました。衣料品店でお土産にTシャツやブラウスなどを選んでいると、店の若い店員さんがふたり、近づいてきて手伝ってくれたのです。「どこから来たんですか?」とか「誰へのおみやげですか?」と声をかけられ、いろいろと楽しい話をしました。考えてみれば、彼女たちも他にお客さんがいないから、暇だから、だから自分のところにきてくれたのです。

ショッピングセンターを歩いていると、平日でなくても、土曜日や日曜日であっても人がいないのですから不思議です。それと、ガイドブックに載っていたレストランを探して自力でようやくたどり着いたら、店に客がいなかったので、さすがに入れなくて帰ってきたことがあります。できれば、ある程度ひとがいたほうが、落ち着いて食べられるのではないでしょうか。

さて、彼女たちにお会計をお願いすると、2万円くらいの買い物なのですが、服を手に取って、「これも、これも、お買い上げなんですか?」なんてしつこく聞くのです。何度も尋ねられ、でもお客だから喜ばれて笑顔で接客してくれました。いったい、彼女たちにとって2万円というのは、どのくらいの価値があるのかを考えさせられました。

 

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