人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

渋谷のスクランブル交差点が第一位?

外国人の発想は日本人の理解を超えている?

 昨日、用があって居間に行ったら、テレビで『ざわつく金曜日』をやっていた。この番組はあまり見たことはなかったが、その名前だけは知っていた。なぜなら、新聞を読むのが習慣になっている私は、いつも『今週のテレビ番組ランキング』というものを見ていたからだ。そこで常に上位にあるのが『ざわつく金曜日』で、近頃ではあの長寿番組の『笑点』を遥かに凌いでいた。少しの間、見ていただけなのだが、その日のテーマは「東京で外国人が行ってよかった場所」だった。私たち日本人が考える「行ってよかった場所」と言えば、それはやっぱり、スカイツリーとか浅草あたりではないだろうか。と思うのだが、たいして興味がない私のことだから、外国人の頭の中など分かるはずもない。

 日本を訪れた外国人465人に聞いたところ、スカイツリーをはじめとして、浅草寺、チームラボ、とか、渋谷スカイ、とかユニクロ、などの、10カ所以上のスポットがあがった。そのほとんどが私が行ったこともないし、またどうしても行きたい場所ではなかったが、一つだけ、こんな所がどうしてという場所があった。それは、なんと、渋谷のスクランブル交差点で、高嶋ちさ子さんも、「ここに何しに行くねん!」と呆れていた。「いったい何が面白いねん?」と不思議でならない様子だった。私も同感で、あんなところに行って、どうするの?何が面白いの?と外国人がまるでエイリアンのようにも思えてきた。

 さて、最後に10以上あるスポットの中で、良純さん、一茂さん、ちさ子さんの3人が一位でないものを当ててゆく。良純さん、一茂さんは二人共見事セーフだったが、ちさ子さんは「絶対あり得ない」と自信満々で、渋谷のスクランブル交差点を選んだ。その際、隣に座っていた一茂さんが、「それって地元の人間の目線で、外国人からしたら違うのかもしれないよ」と言ったのがとても印象的だった。結果は、ちさ子さんがありえないと判断した、スクランブル交差点が栄えある一位だったから、こちらもええ!?となった。嘘でしょう!となった。なぜ、外国人はそう思うのかというと、「人がぶつからないで、ちゃんと歩いているのが凄い、と言うか面白い」ということだった。そう言われても、なるほどと納得するには至らない。やはり、あんなところがどうしてという気持ちに後ろ髪を引かれてしまう。ちさ子さんも、近頃の外国人は、「モノよりコトを重視するから、絶対あり得ない場所」と言っていたが、外国人の感じ方は日本人の想像を遥かに超えていた。

 そんな外国人の中でこれはわかる、この気持ちわかる、と思ったのが、日本のお菓子、それもチョコレートをいっぱい買っていく人たちだ。外国に行くと自ずとわかるのだが、スーパーに行ったところで、日本にあるような安いチョコレート菓子はおいそれとは見つからない。日本にある駅の売店とかで売っているような小袋のお菓子は滅多にないし、あったとしても気軽に買うには高すぎる値段だ。スーパーに行けば、安く買えるというのは思い込みにすぎず、がっかりして何も買わずに帰るのが落ちだ。なので、日本は外国人にとっては買い物天国だ、自分の国の3分の一程度で物が買えるのだから。だが、日本人からしたら、そう喜んでもいられない、なんだか馬鹿にされているような気もする。

 私にしても、昨年行った海外旅行で日本の物の安さを痛感し、と同時に日本のお菓子を持って行ったことをしみじみよかったと思った。実を言うと、今まで日本のお菓子、例えば、ドーナツとかプチケーキなどを、海外に行くときに持って行ったことはなかった。そんなことをすれば、荷物になるだけで、邪魔物だったからだ。今回、何の気なしに、大した考えもなしに、お菓子を持って行くことになったのは、出発前日に封を開けてしまったからで、5個入りのひとつを食べたので、残りはどうしようとなった。帰るのは2週間後だから、その頃はもうだめになっているかもしれない。そう考えたら、お菓子は軽いし、食べてしまえば荷物にならないのではという発想が生まれた。その思いつきは、店はあってもたいして買うものがない、外国の空港で大いに役立った。この時くらい日本人でよかったと思ったことはなかった。

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