人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

しまむらの中綿ジャケット

今週のお題「買ってよかった2022」

値段が2000円なのに、想像以上に暖かい

 先ほど、朝の散歩から帰ってきた。現在のパソコンに表示されている気温は7℃でやはり肌に感じる風の冷たさが昨日とは全く別次元だ。いつもはダウンコートを脱ぎたくなるのに、家に帰って来るまで着ていられた。汗ばんで着替えをしなければ、気持ちが悪かった昨日までが嘘のようだ。昨年と比較すると、今年は寒くなるのが早い。そう言える根拠は、ちょっとした覚書のようなものを見つけたからだ。

 今私は昨年のNHKラジオのまいにち中国語のテキストを復習しているところだが、ちょうど12月のページを捲っていたら、何やら落書きを見つけた。12月14日のページで、それは赤のボールペンで無造作に「今日初めて朝、暖房を入れた」と書いてあった。その理由も付け加えられていて、「寒くて、くしゃみが止まらなくなったので、仕方なく」とある。そう言えば、昨年は12月に入っても冬なのにも関わらず暖かい日が続いていた。このまま行くかと思ったら、そうは問屋が卸さなかった。当たり前のことで、12月なのだからそんな訳はなかった。12月14日は我が家の初暖房の記念日のようなものだ。

 昨晩の天気予報によると、これからは気温がぐっと下がるようで、エアコンのスイッチを入れる日も近そうだ。12月1日に政府の節電要請がでたばかりなのに、来春の電気料金の45%の値上げが発表されたばかりなのに、どうやってこれからが本番の冬の寒さに立ち向かっていけばいいのだろう。懐は痛むが、背に腹は代えられない。節約のためと言っても、身も凍えるような寒さに耐えるのは辛い、いや、そんな根性は生まれながらに持ち合わせていないのだ。だからその場限りの考えで「まあいいか」と後先考えずに暖房のスイッチを入れてしまうに決まっている。

 外の寒さには耐えられても、部屋の中の寒さには耐えられない。特にじっとしている時の寒さはいくら着込んでも、悲しいことに電気の力を借りずにはいられない。なるべく電気のお世話にならずに暮らしたいと思っているのに、現実はままならず無力感でいっぱいになる。そんなある日新聞にしまむらのチラシが入っていた。いつもはチラシはあまり見ないようにしているのだが、この時はなぜか気になった。しまむらが3日間バーゲンセールをしていて、広告にはなかなかよさそうに見えるジャケットの写真が載っていた。それがなんと2000円で消費税込みでも2200円だというから驚いた。中綿が入っていて、ダウンではないので値段も安いのだが、それにしても2000円はありえないと思った。

 チラシが入っていた翌日に通りかかったついでにしまむらに寄ってみた。私が住んでいる地域にあるしまむらの店舗は1階がスーパーになっていて、2階にあるので買い物帰りについでに行けて便利だ。こう書くと私が普段から行っていると誤解されてしまうかもしれないが、実はほとんど行かない。要するにしまむらの商品で私が欲しいものは無いという先入観から足が向かなかっただけのことだ。昔一度友達について行ったことがあるが、予想通り私には合わなかった。

 でも今回はお目当ての中綿ジャケットを物色するという目的があった。階段を上って2階のしまむらの店舗に入ると、洋服の森の中を他の商品には目もくれず中綿ジャケットだけを探す。ジャケットはちょうど目線の高さに陳列してあったので、すぐにわかった。商品はあと2着しか残っていなくて、おそらくいっぱいハンガーがかかっていたであろうポールはスカスカになっていた。早速品定めをしようと商品を手に取った。アイボリーとブラウンの2着だが、アイボリーは汚れが目立つのでがさつな私には向かない。ブラウンの方を触ってみると、中綿がぎっしり詰まっているので、「これなら買う価値がある」と判断した。

 広告に2000円と表示されていたので、品質を疑ってかかったが杞憂に終わった。 もっとも安いのだから仕方がないとも言えるのかもしれないが、そんな商品はいくら安くても買いたくはない。その点において、この中綿ジャケットは、「買ってよかった」といえる商品だ。元々期待などしてはいなかったので、余計に「これは得した」と感じるのかもしれない。

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