人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

姉の何気ない一言に唆されて

特別お題「わたしがブログを書く理由

気が付いたら、ブログを書いてました

 子供の頃から、作文や読書感想文には苦労してきました。どうしても上手く書けなくて、泣きそうになりました。学校の授業で、先生がクラスの子が書いた優秀な作品を読むのを聞いて、いつも感心していました。でも、それは決まって、頭のいい子、いわゆる、勉強のできる子だったので、私の中に「勉強のできる子は文章も上手なのだ」というステレオタイプな考えが出来上がりました。夏休みの宿題の読書感想文も、苦手意識が先走り、見て見ぬふりをしました。そのあげくの果てに、新学期に入ってから追い詰められて、やっとこさ取り掛かる始末です。だいたいが、読書感想文の書き方なんて、懇切丁寧に先生は教えてくれないのですから、今、思うとなんと理不尽なのでしょう。となると、原稿用紙のマス目を埋めるべく、物語のあらすじを追いかけて、書くしかありません。友だちにいちいち聞いたことはなかったけど、皆考えることは同じでした。

 先日、新聞を読んでいたら、今は、ちゃんと、先生が読書感想文の宿題を出す前に、「あらすじは書かないこと」と釘をさすという事実を知って、仰天しました。そんなことを言われても、いったい何を書いたらいいのでしょう。それこそ、原稿用紙を前に悩みに悩んだあげく、仕方がないので、やはりあらすじを書くしか方法がありません。もしも先生が子供にそんな要求を課すのなら、子供に負担を強いることがないようにそれなりの指導が必要ではないでしょうか。私などは、昔はある意味、いい加減で、あいまいでよかったなどと、胸を撫でおろしてしまうのです。

 そんな文章を書くのが苦手な私が、なぜブログを書いているのでしょう。もちろん、今でも、相変わらず文章はへたくそで、”穴があったら入りたい”レベルであることは間違いないのですが、それにはあるきっかけがありました。そのきっかけとは、兄の葬式で久しぶりにあった姉が、「姉妹でどこか旅行に行きたいね」と私に旅行の計画を立てるように頼んだことでした。浜松に行きたいという姉の願いを叶えるべく、情報収集に精を出し、皆でその情報を共有しようと、学校で貰う”しおり”のようなものを作ることにしました。初めは単なる旅行日程を載せた薄っぺらいしおりのはずでしたが、だんだんと本格的なものになり、一冊の旅行ノートになりました。

 ガイドブックやネットで旅行先の情報を調べ、wordで打ち出して、しおりを作っている間に、いつのまにか文章をあれこれ考えるのが楽しくなってきました。一日の日程を事細かに順序だてて、なるべく皆でスムーズに行動できるように、綿密な行動計画を立てました。郵便局のレターパックで姉に出来上がった旅行ノートを送ると、すぐに姉から電話がありました。その時、姉が何気なしに「文章が上手だね」と言ったせいで、単細胞の私は舞い上がりました。そんなシャレにもならないお世辞を言った姉も姉ですが、「それもいいかもしれない」などと、身分不相応な下心を起こしてしまう私もどうかしています。果たして、私にブログなどという、皆様に読まれるような文章が書けるものなのか。考える必要などありません。初めから無理で、できるはずありません。

 それなのに、恐る恐るですが、はてなブログのアカウントを作ってしまいました。そうしたら、どうせ誰も読まないのだからいいかという安心感も手伝って、短い文章をアップしました。たぶん、その時はドキドキで、何を書いたらいいのか、しどろもどろで頭の中は真っ白だったに違いありません。始めた当時は、”ブログとは一体なんぞや”的な情報を求めて、手あたり次第の関連本を読み漁りました。たいていの本には、ためになるブログには人が集まってくると書いてあったのですが、自分にはできそうにありません。それでとりあえず、日記的なスタンスのブログ、要するに、自分のために書く独りよがりな「人生は旅」という名前になったんです。

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