人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

夏休みのアルバイト

今週のお題「夏休み」

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遊び半分でバイトに行く

まだ私が高校生だった頃、姉の嫁ぎ先へ遊びがてらアルバイトに行きました。姉の嫁ぎ先は家から車で約1時間ほどで、当日は姉が車で迎えに来てくれました。嫁ぎ先の商売は合板工場で、家族3人と2~3人の従業員を使ってやっていました。具体的に言うと、誰でも知っているカラーボックスのまだ製品になる前の段階のものを加工する仕事です。板を機械にかけて削ったり、穴を開けたりします。大量の板を削るのですぐに木くずが溜まってしまいます。それをかたづけるのがわたしの役目で、大した仕事はしていなくてお手伝い程度です。ある日、小学生の甥とふざけていたら、しっかり者の姪に、「あんたはいったいここに何しに来たの?」なんて言われる始末です。姉は夫と共に朝8時から夕方5時まで、汗だくで黙々と男並みに働いていました。仕事が終わるとすぐに夕飯の支度を始めます。頑張り屋で体力に自信がある姉だからこそできたのだと思います。

鶏の孵化場が倒産して

姉に言わせると、今の方が前の仕事よりずっと安定していて楽なのだそうです。姉が嫁いだ当時は嫁ぎ先はにわとりの孵化場を経営していました。周りは田んぼや畑ばかりの田舎で土地はいくらでもあるので、広い敷地に孵化場は建てられていました。鶏の孵化場でにわとりに卵を産ませて、その卵を人工的にかえしてひよこにするのが仕事です。そのせいか、私の家の庭には模様がブチのにわとりが柿の木の周りを闊歩していたのを覚えています。今でいうペットみたいなもので、たまにはにわとりをからかって遊んでいました。そして、ある日突然にわとりの姿が見えなくなると、その日の晩御飯はとり肉の料理でした。

孵化場は1日中夜中でも電気があかあかとついていて、常に見ていなければならないので家を留守にすることはできません。そして何よりも恐れることが起きてしまいました。にわとりは外国からの輸入なので病気にかかりやすいらしいのですが、当時も鶏が病気に感染して姉の孵化場は倒産してしまいました、倒産した時は幼い子供ふたりを抱えて大変でしたが、親戚にお金を貸してくれる人がいて合板工場を始めることができました。

田舎で自然を満喫

夕方5時に仕事が終わると優しい性格の甥と家の周りの田園地帯を散歩します。黒のラブラドールの愛犬ベルも一緒で、この子は本当にフレンドリーな性格でかわいい子です。人が好きなせいか、すぐに飛びついてきて顔をなめまわすので最初はびっくりしましたが、すぐに慣れました。いつだったか、いつものように散歩していると、ベルが畑にあるお水をためる瓶の中にズボッと入ってしまったのです。すぐに出てくると思ったのになかなか出てこないので、甥と私はもう心配になって泣きそうになっています。そしたら、やっとベルが出て来たのですが、その顔がなんともおマヌケで可笑しくて、ふたりで大笑いした思い出があります。

 

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