人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナ禍のスーパーで人の善意は不要

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コロナ禍でもう善意は迷惑?

 先日の新聞の投書で60代の女性は「本当に悲しい出来事だった」と嘆いておられました。女性はドラッグストアに行ってレジ前に並んで待っていました。そしたら精算をしている中学生ぐらいの女の子が口元をハンカチで抑えながら、片手でバックから財布を出そうとしています。うまく取り出せず、それでも何とかしようとしている姿を見たら、思わず「これ、どうぞ」とマスクを差し出していた。それはちゃんとビニールで個別包装されているマスクだったので、女性としては常識として何の問題もないと判断したのです。ところが、中学生の反応は予想外のものでした。最初は「いいです」と断ったのですが、「遠慮しないで、どうぞ」とあくまで善意で勧められてしまいました。すると突然、「この袋にウイルスが付いているかもしれないからいりません」と大声を上げたのでした。

見て見ぬふりが一番?

 この中学生の一言でレジの店員さんはもちろん店内は一瞬凍り付きました。その中で女性は穴があったら入りたいような恥ずかしい思いをしました。その場を収めるために「そうね、それくらい気を付けないといけないわね」と反省の言葉を口にするのが精いっぱいでした。女性は自分のおせっかいな行動を恥じると同時に、こんなギスギスしたやりとりをしなければならないことを嘆いています。中学生の反応が過剰かどうかは別にして、それくらい気を付けた方がいい状況まで私たちは追い詰められているのが現実なのです。いくらマスク自体はビニール袋に入れられて安全であっても、それが人の手を介して渡されれば、ウイルスが付いているかもと考えるのは当然です。だから、嫌な思いをしたくなければ、見て見ぬふりをするのが一番です。おせっかいは絶対にしないと肝に銘じて、人との不要な接触を減らすしかないのです。コロナの時代は親切心やおせっかいは必要ないのかもしれません。なんて冷たい世の中なのかとゾッとしてしまいそうになりますが、皮肉なことに「他人には構わないこと」で心の平安を得られるのです。

なぜかごを受け取ってもらえないの?

 先日、私もスーパーで「あれ~、ダメなの?」と不思議に思ってしまう経験をしました。よく行く近所の店では清算した後、すぐ側にかごを置くラックが置いていないので入り口まで持って行かなければなりません。入り口にしかかごが置いていないスーパーなのです。その時当然ながら入店してくるお客さんと鉢合わせしてしまいます。普通は自分がかごを持っていたら、入ってくる人に「どうぞ」と手渡してあげるのが常識だと思っていました。事実、かごがあまりにもうずたかく積まれてしまって困っている人にかごを取ってあげたこともありますし、人に手渡されたらその好意を素直に受け入れていたのです。それが、ある日、かごを手渡そうとしたら、なにも言われることなく無視されてしまったのですまさか人が使ったかごはイヤ?だなんて思ってませんよね、ウイルスが付いているかもと思ったら利用できないですから。だから、それ以来私は自分の使ったかごを他の人に手渡さないようにしているのです。嫌な思いをするくらいなら善意の押し売りはしないと決めたのです。

 

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