人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

スーパーが何だか変!?

スーパーが何だか変、どうなってる!?

 先日、日曜日の午後に歩いて30分ほどの場所にあるスーパーに行った。そこは1階は酒類や菓子類、日用品等が置かれ、2階は生鮮食料品の売り場になっていた。私は月に2度ほどこのスーパーを利用している。だが、その日はちょっとした異変?を感じてしまった。いつものように2階から見て回った私は、階段で下に降りて来て、酒類の売り場に行こうとした。そのとき、店内に客よりも、明らかに店員が多いのに気が付いた。その店員たちは何をしているのかと思ったら、棚に並べてある商品を整理整頓していた。商品補充ならわかるが、棚の商品をただいじっているようにしか見えない。これはまさか、タダの暇つぶし!?彼らはいったいどうして、こんなことをしているのだろうか。それになぜ、白い作業着を着て白い長くつをはいた、鮮魚や肉類部門の店員までが、売り場にウロウロしているのか分からない。

 本来ならカートに商品をいっぱい詰め込んだお客さんがレジ前に行列を作っているはずだ。なのにレジはたった二つしか開けられていない。まあ、そもそもお客さん自体がいないのだから仕方がない。新聞やマスコミが食料品の値上げをやたら指摘するが、当の消費者はそれに対抗する手段はほぼないと言っていい。高くても買わないと生活が成り立たないし、街中で耳を澄ましてみても、不平不満の声は聞こえてこない。皆我慢しているのだと思っていたが、先日のスーパーの光景はその現実をつぶさに物語っていた。

 それから、久しぶりに訪れた近所のスーパーのチェーン店は以前とはすっかり様子が変わってしまっていた。店頭には広い陳列台があって、野菜や果物が所狭しと並べてあった。土用の丑の日ともなれば、店頭で鰻を販売していて、お客さんで賑わっていたはずだ。だがそんな活気のある光景はすでになく、スカスカの陳列台は寂しすぎる。なぜ、こんなことに?と仰天したが、答えは明らかだ。売れないから、買う人がいないから商品を置かないのだ。いつの間にかレジも会計は機械で済ます方式に変わっていた。

 近所のスーパーも例外ではなく、店頭にある野菜コーナーは充実してはいるが、店内の商品の品揃えは明らかに減っている。一番目立つのは惣菜で、値引きシールが貼られている物が多すぎる。から揚げやコロッケ等の単品が置いてあった棚は弁当類に取って代わられた。総菜売り場は縮小し、以前は昼前と夕方の2回、出来立てを陳列していたのに今ではそれもなくなった。近くに大型のスーパーが出来たとき、常連さんがそちらに押しかけて店内は閑古鳥が鳴いたこともあったが、すぐに皆戻ってきた。だが、今回は今までにない危機的状況だ。これが私の勝手な思い込みで、単なる勘違いだといいのだが・・・。何と言っても、このスーパーは駅前にあって立地がいいのが最大の魅力だ。昔は成城石井や三浦屋などの高級スーパーだったというこの店も、時代の変化にあわせて、庶民の店として地域に馴染んで来た。たまに社員旅行等の行事で休みになると、やはり慌ててしまった。いつでもあると、たかをくくっていると、いつの間にか消えてしまうのが店というものらしい。

 このスーパーの特徴は、その店にしかない商品があることで、それが他店にはない魅力と言える。例えば、ヨツバ牛乳の北海道根釧地区限定の牛乳はなぜかここにしかない。当たり前のように、いつも売り切れになっていた商品で、夜遅い時間に行くとあるべき場所はもぬけの殻だった。普通の牛乳に比べると100円ほど高いが、それでもその程度の負担で「美味しい」を味わえるのだから安い方だと思っていた。だが、今では大抵いつもそこにあるので、皆買わなくなったのだろうか。テレビのニュースでは、これからまだまだ値上げは続くのだと、まるで他人事のように伝えてくれる。想像するだけでなんだか空恐ろしいので、あまり考えないようにするしかない。

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