人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

旅行の荷物を詰める

自分をその気にさせるべく、旅行準備を

 そろそろ、旅行に持っていく荷物の準備を始めなければならない。だが、この夏の尋常でない暑さに翻弄されて、身体に力が入らない。まさにヘロヘロのヨレヨレ状態で、こんな身体で、旅行なんて行けるのかと弱気になる。6月に突然正座ができなくなったと思ったら、ベーカー嚢腫と診断され、今現在も治らない。お盆には治るだろうと楽観的に考えていたら、見事その予想はハズれた。だが、幸運なことに?、さらに追い打ちをかけるような出来事が起こった。以前にもブログで既述したが、9月の初めに右目の周りが腫れてズキズキしたので、堪らず眼科を受診した。見たところ右目には何の症状も見られなかったが、先生に目の奥に炎症が起きていると言われて仰天した。そのおかげで、完全に治りきらずに足踏みを繰り返しているような、足に痛みのことは忘れることができた。要するに、私の関心は、痛くても何とか歩ける足のことから、何かあったら困る大事な目へと移っていた。

 昨日、眼科を受診してから、2週間経ってようやく緊張から解放された。先生から、目薬は一日3回にして、炎症が収まるまで続けましょうと促され、次回は3週間後に来てくださいと言われたからだ。ホッとしたら、急に現実に舞い戻り、旅行の準備をしなければとなった。さて、旅行の準備と言っても、4年ぶりでコロナ禍前に行ったっきりで、何をどうすればいいのかすぐには思い出せない。究極の話をすれば、旅行に必要なものはパスポートとお金で、実にシンプルだ。だが、現実はそうも行かない。となると、とにかくあれこれ押入れから引っ張り出してきて、並べてみる。当たり前のことだが、こんなにあるのかと溜息が出るくらい荷物が多い。

 以前夏のバルセロナから冬同然のモスクワに飛んで、震え上がったことのある私は、寒さに敏感になった。ダウンコートやら、セーターやら、手袋に至るまですべて、現地調達した。何度も行ったことのあるショッピングモールだからこそ、それほど困らなかった。だが、今回は悪天候と厳しい寒さで知られるロンドンに行く予定なので、それなりの準備をしなればならない。今朝、ふと思ったのだが、日本でも残暑は確かに厳しいが、朝方は比較的涼しいと感じる。昨今は秋なんて、来やしないと諦めていたが、確実に秋の気配は忍び寄ってきている。そう思ったら、身体に少し力が入った気がする。そうだ、旅行に必要なものと言ったら、何をおいても一番に体力だ。

 夏の暑さにやられて、すっかり精気が無くなった身体だが、旅行では重い荷物を背負わなくてはならない。以前の私なら、もちろん重いリュックサックを背負う自信はあった。だが、今のヨレヨレで、ヘロヘロの私には到底不可能だ。スーツケースをガラガラと引っ張るのが耐えられない性分なのに、スーツケースを買ってしまったのはそんな理由からだった。”自分で背負いきれない荷物なんて、持って行くな”がモットーの私だが、どうしても譲れないのが食事に関することだ。要するに、パン食に堪えられなくて、何かもっと他の物はないかとスーパーを中をウロウロして時間を潰したり、あるいは、街の中を何かを探して彷徨ったりしてしまう。

 それで、いつもお米と炊飯器を持って行き、もう店にはいかなくなった。荷物を預ける習慣がない私は、液体を持ち込めないので、昔よく持って行ったレトルトカレーや、五目御飯は食べられない。外国で炊飯をして気づいたのだが、炊き立てご飯は何にも勝るご馳走だと実感する。信じられない話だが、ご飯にふりかけをかけただけとか、あるいは韓国のりで巻いて食べたりと言った、質素な食事なのに充実感は半端ない。現地で売られているサラダや揚げ物などの総菜は、残念ながら、私の口には合わない。たまには皆がハンバーガーを美味しそうにほうばっているマクドナルドに行って見たことがあるが、後で胃が痛くなってしまった。

 今回はスーツケースを預けるつもりだが、それより前にまずは自分の体力と目の前の荷物の山とじっくり相談すべきだろう。何を優先し、何をやめるか、まさに引き算が必要だ。荷物の軽さは言うまでもなく、現地での食事のひもじさに繋がっている。だとしたら、私はどうすべきだろうか。確かに現地調達という方法もあるが、お金では買えないものも多くあることは確かだ。そこらあたりを譲歩して、妥協した挙句の果てに、荷物が出来上がる。

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