人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

トラブルがブログのネタになる

特別お題「わたしがブログを書く理由

トラブルに見舞われると、それがネタになる

 ブログを始めた当初は、旅行の記事を書くつもりでした。でも、コロナが流行ってきて、何処にも行けなくなったので、その計画は潰れました。これと言って専門の知識などない私に果たして何が書けるだろうか、と考えたとき、いや、考えるまでもなく、雑記ブログでいいか、となりました。独りよがりな思い、呟き、毎日の生活の中で感じたことをストレートに表現する、そんな自分勝手な文章でいいかと開き直りました。そうやって、ブログを書く中で、気づいたのは、自分の身に降りかかったトラブルはブログのネタになる、まさにこれほど、うってつけの材料はどこを探してもないということでした。もちろん、トラブルの真っただ中にいる自分はジタバタし、不安で押しつぶされそうになっています。

 それなのに、第三者から見たら、「あの人バカみたい」なのかもしれません。そもそも、トラブルを回避できなかったこと自体が、間抜けなのかもしれませんが、やらかしてしまったことは事実なんです。なので、その惨めで、どうしようもない自分のことを文章にして、洗いざらいブログに書くのです。そうすると、不思議なことに気持ちが落ち着いて、綺麗さっぱり諦めがつくのです、起こってしまったことにくよくよしても仕方がないと。”覆水盆に返らず”ですから。

 正直言って、自分の失敗を文章に書きだして、蒸し返すのは少々、と高をくくっていたなんていや、かなり心の痛みを伴います。できればしたくないのですが、なんと言っても、ブログの格好のネタなのですから、それを見逃すなんてことはできません。それに、クレジットカードのフィッシング詐欺に遭った時などは、自分のような経験は他の人には絶対して欲しくないと心底思いました。そんな目に実際にあいながらも、自分は絶対大丈夫だと、高を括っていたのですから、実にお目出たいのです。そんな経験から、信頼できるカード会社を選ぶことの大切さを学びました。

 また、それまでは、自分に降りかかったトラブルはすぐに忘れた方がいい、それもできるだけ早く、と考えていたのですが、ブログを書くようになってからその考えが変わりました。どんなトラブルも詳細に覚えておいて、これから先に起こる事態の参考にし、その経験を役立てた方がいいと思うようになりました。悪いことは早く忘れて、いいことだけを覚えておいた方がいいという考え方を捨てました。

 考えてみると、4年間にも及んだコロナ禍にあっては希望なんてものは持てませんでした。靄に包まれたような生活の中で、唯一の慰めはブログを書くことでした。心の中で悶々としている思いを文章にしてみると、なんだか、自分が生きている証明みたいに思えてきます。少し、心の中が風通しが良くなったような気にもなります。要するに、ブログを書いて、気分転換をしていたのです。当時は新聞を開くと、毎日のように作家や著名人の方々のエッセイが載っていて、皆話題にすることは「今のようなコロナ禍を一体全体どうやって生きればいいのだろうか」でした。現在も決してコロナが消えたわけではありませんが、それでも、あの頃から比べれば、”天国”と言えます。信じられないことに”来年”というものを思い描くことさえできなかった異常事態の中でかろうじて生きていたんです。

 そんな異常事態の中でも、お構いなしにトラブルは頻発し、ブログのネタには困りませんでした。例えば、ネット回線がある日突然、繋がらなくなりました。まさに青天の霹靂ともいえる出来事でした。慌てて通信会社に電話し、当然自宅に見に来てくれるものだとばかり思っていたら、「今から遠隔操作をしますから」と言われました。仰天しました。でも現在では電気料金も電波を飛ばせば計測できる時代ですから、何も驚くことはありません。また、パソコンのスイッチを入れたのに、画面がいつまでたっても真っ暗闇のまま、ということもありました。故障に間違いないのですが、量販店の修理サービスセンターに持ち込めば直るだろうからと楽観していたら、えらいことになりました。店の人が「これは直せないですね」などと地獄のエンマ大王のように冷たいことを私に言うんです。もっとも故障の原因は「更新プログラムを呆れるほどに無視し続けた」からでした。悪いのは自分だと指摘されて、言葉を失いました。

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