人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ワクチン接種完了でも解放感なし

f:id:mikonacolon:20210730204649j:plain

▲チリのパタゴニアNHKまいにちスペイン語5月号から。

ワクチン接種を済ませても、何も変わらなくて

 昨日の夕方、歯科医院に行ったら、先生と自然とワクチン接種の話になりました。先生は医療従事者なので先月にもう済ませているのですが、奥さんがまだなのです。住んでいる自治体のサイトでは1万人の枠があったのですが、アクセスしたところすでに終了していたのです。こんなにもあっけなく望みが絶たれてなす術がありません。これからどうしたらいいのかというのが正直な気持ちで目下の先生の悩みなのです。マスコミでよく言われる、ワクチン難民と形容される状況になっていたのでした。

 そのとき、ふと近所に住んでいる知人の山本さんもこの歯科医院に通っていることを思いだしたのです。山本さんは1回目のワクチン接種の後は左腕が痛くて、腕をあげることができませんでした。普通は2~3日で治るはずなのに、1週間たってようやく普段通りに戻りました。先生にも「それはひどいですねえ」と同情されました。だから2回目はお約束通りに副反応が出ることは間違いないと思いました。それで熱が出たときのための解熱剤を薬局に買いに行こうとしました。でもその前にネットで市販薬にはどんな薬があるのか調べてみることにしました。

 どこの家庭にも置いてある頭痛薬のバファリンやノーシンでは強すぎて、ワクチン接種後の熱には適当ではないらしいのです。カロナール系の解熱剤がいいらしく、カロナールの成分はアセトアミノフェンだそうです。ネットに出ていたのは、サトウの子供用解熱剤ムヒや、女性用のバアファリンルナなどの市販薬でした。薬局を2~3軒回ったのですが、やはりドラッグストアではなくて薬剤師に相談できるところにしようと決めました。店に入るとすぐに「解熱剤が欲しいのですが」と言うと、解熱剤が並んでいる棚に案内してくれました。山本さんが何も言わないのに、察しているのか、「ワクチンの副反応に使うのですか」と聞かれました。頷くと、「それならこれがお勧めです」とある薬の棚を指さしたのですが、そこには赤い文字で「ただ今品切れ中」と書いてあったのです。その薬の名前はたしか「タ」から始まっていて、ネットで調べたら「タイノールA」でした。

 皆考えることは同じなのでした。行動が遅いというか、頭が回らないというか。がっかりした顔をする山本さんに、店員さんはお勧めのクスリと似たような解熱剤を選んでくれました。そして「このイブプロフェンという成分が効くのですよ」と言いました。薬剤師の人にクスリの説明を受けた後帰宅したら、これで安心して翌日の接種に望めるとホッとできたのです。ドキドキしながら接種会場に行ったら、2回目はけっこう待たされました。やっと検温して貰ったら、なんと36度9分で普段の平熱よりも高くて動揺しました。いつも36度から上がったことないのに、37度近くあるなんて緊張のせいに違いありません。

 さて、2回目を接種した山本さんですが、今のところ副反応は出ていないそうです。自分でも嘘のようにいつも通りに過ごせているので、果たしてワクチンが効いているのかどうか疑うほどだそうです。ワクチン接種を無事終えたわけですが、最初思っていたような解放感というか、爽快感というか、期待したような気持ちには全くなれないようです。それには、夫の会社の人の両親がコロナに感染してしまったのも一つの理由でした。幸いその人は陰性だったのですが、念のために2週間は出勤はできません。両親と一緒に住むその人は家事ができないので、お嫁に行ったばかりの妹さんに来てくれるよう頼みました。両親もだんだんと快方に向かって、2週間経つと父親の方は会社に行けるまでになりました。ところが、今度は妹さんが発熱して、陽性になってしまったのです。しかも妊婦だったことがわかって仰天してしまいました。「そんな人を呼ぶなよ!」そう山本さんの夫は嘆きました。それからすぐに帝王切開で子供が無事に生まれたことを知りました。なんと子供は双子だったそうです。妹さんの夫は子供が無事生まれたので号泣していたそうです。

mikonacolon