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「オ・ジャクトウ」で結婚の素晴らしさを知る

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偽装から始まった結婚は

 最近楽しんで見ているのは、韓国ドラマの「契約主夫殿 オ・ジャクトウ」です。最初は偽婚のはずだったのに、いつの間にか愛が生まれてハッピーエンドになってしまう。そんな展開はステレオタイプでお決まりとなっているのですが、このドラマは自分の生き方まで変えてしまうことになるのでびっくりします。友人に「そんなに好きなの?」と驚かれるほど、命を懸けていた仕事まで相手のために捨てようと決意する始末なのですから。相手の気持を尊重したら、自然とそんな気持ちになってしまったのです。あんなに好きだった仕事はもうどうでもいいと思うくらいの真剣な愛なのです。自分の気持ちは後回しで相手の幸せをひたすら願う、それがもしかしたら本当の愛なのかもしれません。自分の信念を曲げて欲しくないし、嫌だと思うことはして欲しくないのです。

ユイさんが別人に変わっていって

 そんな仕事命のテレビ局のPDスンジェを演じているのが、韓国の女優のユイさんです。最初のうちはテンションが高くて威張ってばかり。ユイさんがバッチリとメイクをして怒鳴ると迫力がありすぎて怖いくらいで、正直、嫌な女の代表みたいでした。がさつで仕事しか頭にないと思っていたのですが、それは見た目だけでした。ドラマを見ているうちに本当は怖がりで、繊細で思いやりがある女性だとわかってきたのです。ユイさんはドラマが進むにつれてだんだんと別人のように変わっていきます。堂々と一人で立っていた人が、いつの間にか二人でいた方が幸せだと気付くのです。実はひとりで立っているように見えたのは外見だけで、内面は人に言えない悩みを抱えていたのです。

山に暮らすクマ男が彼氏

 過去の仕事で恨まれ、狙われることになってしまったスンジェは偽婚をして身を守ろうとします。その相手が山に隠れて暮らすクマ男のオ・ジャクトウでした。そのクマ男が優しくて純粋なのです。困っている人を見捨てられない、女の人を助ければ痴漢に間違えられてしまったりする。「もっと賢く生きないと、人助けで死んでしまうわよ」とスンジェが心配になるほど、だからこそ信用できると思ったのです。

 かくしてクマ男が主夫でスンジェはバリバリ仕事する、偽婚の生活が始まりました。夫は仕事は山菜とりでほぼ無職なのですが、実はこの人は物凄くできる人でした。家の修理はするし、家具も器用に手作りしてしまう、この男はいったい何者?と驚くばかりです。山に暮らしているから、これくらいできなきゃねと納得するのですが、なにやら秘密の匂いがするので興味津々です。

 彼がスンジェを心配して「親孝行もいいけど、自分の人生も大切にしてください」と頼む場面があります。その言葉は唯一愛してくれた叔母に言われたのと同じでした。事情があって家族の生活費の面倒までみていて、苦労しているスンジェ、そんな彼女を見ているともどかしくてたまらないと訴えるのです。「辛い時に頼れない家族なんておかしい!」。スンジェは彼の気持ちが嬉しくて、泣いてしまうのです。

 今ドラマの展開では、彼もまたスンジェを守るために自分の信念を曲げようとしています。二人とも純粋な気持ちを持っていて、お互いを思いやっている、そんなところがこのドラマの好感度を上げている原因なのかもしれません。

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