人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

「皇帝の恋」の献身愛が胸を打つ

今週のお題「もう一度見たいドラマ」

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 落涙必至の純愛ドラマ

 私の中でいつでも思いだせてしまうほど、印象に残っているドラマは「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」です。なぜかと言うと、純愛物語でありながら、視聴者を退屈させないからです。いつの間にか感情移入させられて、気づけば主人公の康熙帝の想いに共感し、応援している自分がいます。歴史的な政変に翻弄された二人がどうなるかドラマから目が離せないのです。そうなると、ドラマの宣伝文句の通り「落涙必至」です。あくまでもフィクションだとわかってはいても、夢中になって見てしまうのです。それにしても康熙帝を演じたハウイック・ラウさんは女性にとってはまさに理想の人と言えます。あの皇帝役がいつも頭にあるせいか、他のドラマでの彼を見ると少しがっかりすることもあるほどです。

あの「壁に手をやる二人」の謎は

 ドラマのこれからを示唆するようなオープニングの歌の歌詞にも興味深々です。「春が来て、夏が過ぎて、秋が終わって冬になっても、永遠に会えない二人」。こんな歌をはじめから聞かされたら、間違いなく「悲恋」の匂いを感じて、余計に次回が待ち遠しくなってしまいます。また、どこだかわかりませんが、「塀の壁を挟んでお互いに壁に手をやる二人」の映像が不思議でなりませんでした。相手の姿は見えないのに、相手が向こう側にいることを察しているのかのように、目を閉じて感慨に浸っているのです。なぜ、どうしてなのか、その謎はドラマの最後になれば、自然と解けます。それと同時にお約束通りの涙が溢れだします。最後の最後まで視聴者を退屈させずにいたなんて素晴らしいことです。後から聞いたら、製作者はあの「宮廷女官若ギ」を大ヒットさせた人だそうで、さすがだと納得しました。

子供だった琳琅(リンロウ)の賢さに脱帽

 康熙帝と寵妃琳琅(リンロウ)が出会ったのは、まだ二人とも子供の頃で、朝廷での政変の真っただ中でした。高貴な身分でありながら、家族を惨殺されたリンロウは康熙帝の命を救ったのです。幼くして即位した皇帝とひとり生き延びて不安に震えるリンロウ、この二人の運命的な出会いがこのドラマの始まりです。子供ながら、敵を惑わせる策を思いつくリンロウに皇帝は目を見張るしかないのです。そうなんです、リンロウはおそらく10歳になるかならないかの小さな女の子ですが、実に賢いのです。刺客から逃れるため山中に隠れることになった時も、リンロウは薪を集めて難なく火をおこしてしまうのです。「火を起こせるの?」と驚く皇帝は、どうやらその時リンロウに恋をしてしまったようです。それは一時のことではなく、時を経てもなお変わらず、リンロウは命の恩人であり最愛の人なのです。

 リンロウの賢さに感心すると同時に、正直思ったのは、そんな簡単に火を起こせるものなのかということです。本屋に走って言って、サバイバルの本で調べてみると、やはり何もない所からは普通の人には難しいようです。火種が無いと、木の摩擦を利用する方法だと、普通の人は15分以上かかるそうです。それはさておき、子供でも生きる力を身につけることは、ドラマのような時代なら必須だったのではないでしょうか。

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