人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

頭の痒みで悩む

何だか、おめでたいような悩みだが

 正直に言うと、私は今あることで悩んでいる。それは頭が痒いこと。でも、そんなことぐらいだなんて、思わないでもらいたい。本人にしてみれば、誠に厄介で、どうしたらいいかわからないのだから。頭が痒いのは、私の洗い方が悪いから、とか、何かで読んだことがある皮膚湿疹という症状かもしれない、などと、あれこれ考える。それに、痒いだけではなくて、痛痒いので、もしかしたら、頭皮が腫れあがっているのかもしれない。こんなとき、病院に行くとしたら、いったい何科にかかればいいのだろうか。いつものようにネットで検索すると、やはり、皮膚科が正解らしいが、残念ながら、近所に皮膚科は見当たらない。できるだけ近い場所に適当な皮膚科がないものかと、検索してみると、3件ほどあるにはあるが、どれも行ったことがない地域だった。

 そのうちのある皮膚科は待ち時間が短縮できるWEB予約ができるのだが、なにぶん、詳しい場所がわからないので、さすがにすぐに予約するのには躊躇する。頭が痒いことは痒いが、夜寝られないわけでもなく、いつの間にか忘れていることもある。ただ、何かの拍子に、じ~んと痒みが襲ってくると、「やっぱりこのままではまずい。何とかしなければ・・・」とたちまち深刻になる。それに、頭が痒いのは皮膚科に行けば治るものなのだろうか、とか、私が今直面している悩みは他の人も感じているものなのだろうか、などと余計なことにまで、考えが及んでしまう。

 こんなとき、相談相手になってくれるのはネットの記事しかない。因みに、ネットでも皮膚科で相談できるらしいが、今一つ気乗りがしない。今流行りのオンライン診療という形式らしいが、それを利用するくらいなら、迷わず直接診てもらう方を選ぶ。あるサイトを閲覧していたら、頭のかゆみ止めの薬があることを知った。へ~え~!?そんなものがあるのか、と少しびっくりしたが、何のことはない、普通のかゆみ止めの頭バージョンではないか。薬局でよく買うかゆみ止めはムヒだが、チューブに入ったクリーム状と液の二つのタイプがある。サイトではあのムヒの塗るタイプに似た商品の写真が載せてあつた。果たして、これを買って使ってみたら、効果があるものなのだろうか。

 本当なら、すぐにでも皮膚科に行きたいのはやまやまだが、もしも行かないで治るものなら、その方がいいのではともう一人の自分が囁く。それに、慣れない場所に行き、おそらく長く待たされるくらいなら、とりあえず薬局の薬を試してみようと考えるのはごく自然な発想だ。ついでがあったので、最近ポイントカードを作ったばかりの薬局に行ってみた。ちょうど、その日が。10%引きのサービスデーだったのも背中を押してくれた。かゆみ止めの棚を見ると、なんとネットに出ているのと同じ商品がある。ピンポイントで液がプシュッと出るタイプと頭皮に塗るタイプの2種類あったが、どちらも売れているようだ。ピンポイントは残り一個、塗るタイプも2個しかない。

 単細胞の発想かもしれないが、棚にぎっしりと詰めてあったら、果たして私は買う気になっただろうか。あまり残っていない、つまり、皆が買っているらしい、それだからこそ、私は買ったのだ。それでも、心の奥底では私は薬局で買った痒み止めにたいして期待はしていない。なぜなら、その痒みはどこからきているのか、要するに、その痒みの原因については知る由もないからだ。実を言うと、頭が痒いせいもあるだろうが、身体のあちこち、例えば、背中とか、脇とかがたまに痒い時がある。なので、もしも、今の痒みの原因が身体の中にあるのなら、いくら薬を塗っても解決はしないだろう。焦ってどうこうするわけにもいかない。今のところは様子を見る、どうやらそうするしかないようだ。できるだけ頭の痒みのことは考えないようにして、何かに熱中して気をそらすのが一番だ。

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