人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

マスクと人間の心理

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▲今日やっと買えたマスク

トイレットペーパーを求めて行列が

 昨日、薬局の前を通ったらすごい人の行列ができていたのでびっくりしました。何かと思ったら、ひとりの男性が店からマスクやらトイレットペーパーが入った袋を持って出てきました。それでその日は久しぶりに商品が入荷したのだとわかったんです。

 今日はというと、お店のウインドウに”今日はトイレットペーパー54個入荷しました”との張り紙があります。親切にも顧客に知らせてくれているのです。マスクとティシュペーパーは依然として品切れのようです。その張り紙を見たのか、まだ開店1時間以上も前だと言うのに人がちらほら並び始めています。どこからか、「これから1時間も待たなければならないのか」と嘆く声が漏れてきました。でも先着54名なので並ぶしかなさそうです、生活必需品なので諦めて待つしかありませんね。

マスクの入ったレジ袋を発見して

 薬局を通り過ぎて、交差点の方に向かっていたら、突然マスクの箱が目に飛び込んできました。信号待ちをしている女性がマスクの箱が入ったレジ袋を持っていたのです。そのレジ袋に見覚えがあったので、すぐ近くにあるツルハ薬局だとわかりました。そういえば家からこちらに歩いてくるときにすれ違った男性が、朝早いのにマスクやトイレットペーパーの入った袋を持っていたのです。それで、「あれ~、こんな早くに薬局が開いているのだろうか」と疑問に思ったんです。その時は頭が回らなくてレジ袋まで見る余裕がありませんでした。

 急いで薬局に行ってみると、店の前には「マスク入荷しました」などという張り紙は一切ありません。人が並んでいるということもありません。ただ人が次々と店の中に入って行き、買い物をして、主にマスクを買って出ていきます。店の中はいたって静かで、宣伝する気もないようです。つまり、いつも店で買い物をしてくれるお客さんにだけマスクを提供したいのです。私にはそんなふうに思えました。

信じてしまう人間の心理が恐ろしい

 マスクを買う気持ちはわかるとしても、なぜ原料が全く違う紙製品まで買い占めるのか、SNSのデマに騙されて安易に信じてしまう人間の心理が恐ろしいです。「自分さえよければいい、今だけ何とかなればいい」としか考えられない。その先を想像すらできない人たちばかりになったら大変な世の中になってしまいます。

 新聞の記事だって、そのまま鵜呑みにするのではなくて、少し疑ってみることも必要です。「自分の目で見たり、耳で聞いたりしたこと以外は信じるな、疑ってかかったほうがいい」とさえある作家は言っています。事実、自分の目で確かめたことが、記事の内容と異なっていたこともたびたびありました。

 一つの例として挙げると、5月のゴールディンウィークの京都の交通事情についてです。新聞の記事では、「京都駅前は大混乱しているため、タクシーはまともに拾えず、バスには長蛇の列ができて乗車できない」と書いてありました。これを信じたなら行かないほうが賢明です。でも、現地に行ってみると、実際はタクシーは利用できたし、バスもすごく混んでいたのは金閣寺方面行だけでした。嵐山や清水寺などの他のバスには普通に乗れたのです。正直言って、最悪の事態を覚悟して行ったのですが、私たちは幸運でよかったと思いました。

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