人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

保育専門学校の現実

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 盗難騒ぎは日常!

昨日の話の続きを書きます。学校生活の中での出来事を中心に書きたいと思います。女子学生が多いということで、当然みんな有名ブランドのヴィトン、エルメス、グッチなどのバッグや財布を持ってきています。ある日、女子同士のグループの対立とかもあって、盗難事件がおこってしまいました。有名ブランドの財布が無くなったとき、教室にいたのは数人で、だいたい犯人の検討はついているのですが、証拠がないので決めつけることはできないのです。財布を盗られた当事者は納得がいかず学校側に適切な対応を求めます。ですが、表沙汰にしたくない学校側は、警察に届けることはせずに、事件をうやむやにしてしまいます。学生は、警察に届けないのならその代わりに何とか解決する方法を見つけてほしいと頼むのですが、とりあってはもらえません。結局、今後は学校にはブランド物は一切持ってこないようにという規則ができました。その後も盗難はなくなっていないようですが、事件にはなりません。

3食ともコンビニで済ませる

夏休みになると、老人ホームや知的障害者施設等で2週間ほど泊まりでの実習をしなければなりません。学生によって行く場所が違うのですが、遠いところだと長野や静岡といった遠方です。しかも現地までの交通費や滞在施設での食費はすべて自腹です。普通に考えれば、施設には給食があるはずなので、それを食べればいいはずですが。実際には食事は施設では出ないので、3食ともコンビニのファミマに買いに行きます。それも、近くには店が何もないので、1時間に1本しかないバスに乗って行って買いだめをしたそうです。この話を聞いただけでも、気の毒になるのですが、幸運にもひとりではなかったのです。ふたりだったからこそ、我慢できたし、助け合えたのだと思います。

家に帰れない子供たち

友人の娘さんが実習に行った施設は自分の家から電車で通えるところだったので、泊まらなくてもよかったそうです。その施設は行動障害を持った子供の施設で、子供たちはそこから学校に通っています。自分からは話しかけて来なくても、こちらから話かけるとちゃんと話をしてくれるので、けっこう楽しかったそうです。ある子は壁をのぼるのが好きで施設の塀を上ってしまって職員を驚かせます。別の子は外見はぼんやりしているようですが、数学に才能があるみたいです。

この時は夏休みで本来なら家に帰っている時期なのですが、それぞれ家庭の事情で家には帰れません。彼らが家に帰れない事情は、家族が家に帰ってきて欲しくないか、あるいは、もう別の家族がいて自分がいたら迷惑なだけだからとの理由です。この施設に行って何を考え学んだかを聞かれると、娘さんは、即座に「むやみやたらと子供を産まないでほしい、それでも産むのなら、生まれてくる子供に責任を持ってほしい」と答えたそうです。

 

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