人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

冷蔵庫が氷を作りません

修理センターに電話、されど、そう簡単ではない

 うちの冷蔵庫が全く氷を作らなくなった。もう10年もお世話になっているが、これからも元気でいて欲しいと思っていた。だが、考えてみると、最近は少々、酷使しすぎていたかもと反省している。氷をいつでも隣の引き出しいっぱいにしておきたかった。氷ができると、隣に移し、どんどん吸水タンクに水を入れて作りたい放題にしておいた。それで、製氷機能がこれではたまらないと値を上げたのだろうか。ストライキみたいなものかもしれない。

 自分で何とかしようと、製氷皿を取り出して見てみると、しっかりと固まって氷が出来ていた。きっと、何か原因があって、皿が回転しなくなって氷が下に落ちないのだ。試しに「製氷皿のお掃除」と言う機能を使ってみることにした。以前、冷蔵庫の取扱説明書を読んだ時にたしか、1年に一度ぐらいはやったほうがいいと書いてあった。冷蔵室にある「製氷皿のお掃除」ボタンを押すと、グイ~ンという音がして、モーターが動いたかもと思った。もちろん給水タンクの水はかなり減っていて、その水は下に落ちて、普段氷を貯めるラックは水浸しになった。

 何かが好転するかもと期待して、2~3時間待ってはみたが、何の変化もない。普段は夜中に氷が出来て、下に落ちるときなどは、ガラガラがシャンとものすごい音がするのだが、うんともすんとも言わない。いくら待っても奇跡は起きないようなので、修理依頼をするしかなさそうだ。そう言えば、すっかり忘れてはいたが、以前は夏になると製氷機能の具合が悪くなった時がたびたびあった。仕方がない、人間でも機械でも具合が悪くなる時はある。そんなときは面倒だが、サポートセンターに電話をすればいいとら簡単に考えていた。だが昨今の世の中はそうは問屋が卸さないらしい。

 押し入れの中から、冷蔵庫の取扱説明書と購入時の保証書を引っ張り出した。当時のレシートの文字はもう擦れていてもう読めないので、修理サポートセンターの電話番号が分からない。そんなときはネットで検索するに限る。実を言うと冷蔵庫を購入した大規模量販店はコロナ禍で店舗がなくなっていたので、ネットで調べるしか方法がないのだ。サイトに出ていた電話番号にかけてみるが、話し中か、あるいはお待ちくださいの一点張りで埒が明かない。おまけに電話番号はナビダイヤルで、携帯をかけ放題にしていても料金がかかってしまう。フリーダイヤルならいくらでも待つのだが、料金がかかるとなるとやってられない。

 待っている間、係りに繋がるまでに、盛んに「WEBの方が簡単でお待たせすることなく受付できます」などとテープが流れる。そうか、ネットの方が速いかもと電話は諦めてパソコンの画面を開いた。メールと電話のアイコンが並んでいるが、メールの方をクリックする。修理依頼の画面が現れ、住所、氏名、冷蔵庫のメーカー、型番、購入年月日、21ケタの保証書番号、メールアドレス等を記入するようになっている。促されるままに入力を終えると、「修理依頼します」をクリックした。

 これで受付が終わって、あとは待つだけと思ったら、大間違いだった。そのあと自動配信されたメールの文面を読んで仰天した。私が受付したとばかり思っていた「修理の受付」はあれはあくまでも「仮登録」であって本物ではないと言うのだ。その仮登録が電気店のサポートセンターに繋がって初めて「本登録」となるらしい。そうなって初めて「受付番号」なるものが送られてくる。それまでは文句のひとつも言うことなくお待ちいただくしかない。こうなると昔は飛ぶ鳥落とすくらいの勢いのあった店だったが、今となっては使えない。

 現在修理を申し込んでから丸一日経ったが何の連絡も来ない。なんとも気の長い話でイライラが止まらない。さて、どうするか、これではいくら待たされたとしても電話の方が期待が持てる。そうだ、自動配信されていたメールには修理サポートサンタ―のフリーダイヤルが書いてあった。そこに電話してみようか、とふと思った。

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