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トーマス・クック時刻表と海外旅行

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便利だったトーマス・クック時刻表

まだ列車予約のサイト「レイルヨーロッパ」などなかった時代には、初心者は旅行会社に頼むしか方法がありませんでした。地球の歩き方の代理店の旅行会社に頼むと1件につき手数料2千円と通信料千円がかかります。今考えると本当に割高になってしまうのですが、あの頃はそれが普通だと思っていたのです。私がトーマス・クックの時刻表を知ったきっかけは、チケットを自分で買わざるを得なくなったからです。当時ウイーンからスロヴァキアのコシッェに行こうとしていたのに、旅行社では扱っていないと断られてしまいました。最初は諦めるしかないと思ったのですが、それなら直接オーストリア国鉄のサイトで買えばいいと気が付いたのです。この時初めて国際時刻表があることを知って早速書店に買いに行きました。列車の時刻を調べているうちに国別のURLも載っていることを知りました。

オーストリア国鉄のサイトで切符を買う

オーストリア国鉄のサイトを開いて見ると、英語の画面はなく言語はドイツ語だけでした。以前少しドイツ語を勉強したことがあったので、ドイツ語の辞書を持っていたので調べて何とか買うことが出来ました。現在はチケットがメールと共に送られてくるのが普通です。当時は信じられないことに郵送でした。それも国際書留で手数料は3.5ユーロと割安でした。後日注文したチケットが無事手元に届いたのですが、残念なことに日付が間違っていました。このままではまずいと、すぐにオーストリア国鉄にメールを送りました。サイトがドイツ語だったので、メールの文面も慣れないドイツ語で送りました。正しい日付のものに取り換えてもらえるように頼んだつもりでした。私のつたないドイツ語で分かってもらえるか不安でしたが、意外にも早く連絡が来てチケットを送ってもらうことができました。さすがに観光大国のオーストリアだと感激したのを覚えています。

フランス周遊旅行にも便利だった

昔からフランス語の音が好きで、シルヴィ・バルタンが好きで、ミッシェル・ポルナレフが好きな私はフランス周遊旅行の計画を立てました。もしもトーマス・クックの国際時刻表が無かったら具体的に日程の予定が決められなかったでしょう。最初パリのシャルル・ドゴール空港に降り立ち、パリの東駅近くのホテルに2~3日止まってパリ観光を楽しみました。それからパリから列車でドイツとの国境近くのストラスブールに行きました。フランスとドイツが融合したような独特の雰囲気の街で、日本からの留学生なのか、自転車に乗ったカップルが日本語を話していました。その後フランス第二の都市リヨンに行き、南下してスペイン国境に近い港町コリウールで綺麗な海を満喫しました。それから、ラスコー洞窟に近い山奥のベルンのプール付きのホテルでゆっくりし、トゥルーズからTGVでパリに帰りました。乗り放題のユーレイルパスを持っていたのでストラスブールからスイスのバーゼルにも遊びにも行きました。この時は時刻表のコピーを持って行ったのが役に立ちました。

トーマス・クック社が経営破綻

新聞の記事でトーマス・クック社の経営破綻のことを知って驚きましたが、時代の転換期なのだと納得しました。考えてみると、個人旅行者のほとんどがネット予約する時代なのですから旅行代理店は経営がきびしいのが当然と言えます。それにしても、個人的にはトーマス・クック国際時刻表には大変お世話になったので感謝しています。

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